2026年01月21日
修学旅行費預り金vs修学旅行預り金
<Q>修学旅行費預り金vs修学旅行預り金
修学旅行の預り金は、会計法規集では、「修学(研修)旅行費預り金」となっていますが、日常の感覚からすると「修学旅行預り金」です。両科目の異同を教えて下さい。
<A>
会計理論および大学等の大規模法人では「修学旅行費預り金」が標準的ですが、東京都の所轄下にある学校では「修学旅行預り金」が推奨されています。
<説明>
1.
理論的標準(日本公認会計士協会)
日本公認会計士協会の学校会計委員会報告第24号では、「修学(研修)旅行費預り金」という名称が示されています。会計理論上、「旅行そのもの」ではなく「旅行に要する費用」を預かるため、「費」を入れる方が論理的整合性が高いという趣旨でしょう。大規模な学校法人(T大学やD学園など)の決算書類では、この名称が採用されていました。
※だいたいのイメージを図表に書いてみました。
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項目 |
修学旅行費預り金 |
修学旅行預り金 |
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根拠資料 |
日本公認会計士協会委員会報告第24号 |
一般的な言い方 |
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論理的整合性 |
「旅行そのもの」を預かるのではなく「旅行に要する費用」を預かるための表現と考えられる |
意味は通じるが、会計科目としてはやや抽象的 |
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実務での採用例 |
大手監査法人の指導を受ける大規模法人、大学附属校等に見られた |
比較的小規模な法人で見られた |
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資金収支計算書 |
修学旅行費預り金受入収入 |
預り金受入収入(修学旅行) |
2.
東京都の処理標準
東京都が定める「学校法人会計基準の処理標準(記載科目)」では、固定負債として「修学旅行等預り金」、流動負債として「預り金」(内訳として修学旅行預り金)という名称が見られます。決算日時点で一年内となった預り金については、処理標準に明記されていませんが流動負債として「預り金」(内訳として修学旅行預り金)という科目処理が考えられます。
都が所轄する私立小・中・高校法人の実務においては、この東京都の指針に沿った名称になるでしょう。
3.その他の実務
その他のバリエーションとして、積立の性質を強調するために「修学旅行積立金預り金」という科目を使用する法人(O学園など)もありました。
今日は、ここまでです。
