【改正基準】基本金は何故残ったか?【今日の私学財政1】私学事業団「今日の私学財政」の使い方は?!

2026年01月09日

基本金の意味は??

基本金今日は、多くの方に尋ねられる基本金の質問です。

 

<Q>基本金の意味は??

基本金を語源(または制度趣旨)から説明できますか?例えば、基本金を基本となる金額と呼んでみるとかどうでしょうか。

 

<A>

基本金は、学校法人が「良い教育を永続的に行う」という目的を達成するために、その活動の土台となる校地・校舎などの資産を自己資金によって維持・保持し続けるための「基本となる金額」(財産的基礎)を指します。

 

<説明>

学校法人会計における基本金の制度趣旨および語源的意味は、以下の通りです。

1 教育の永続性の確保(制度趣旨)

学校法人の使命は「良い教育を永続的に行うこと」にあります。教育を継続するには「人的施設(教職員)」と「物的施設(校地・校舎・設備等)」の双方が不可欠ですが、基本金はこのうち物的施設の維持を財務面から担保するための仕組みです。つまり、教育を続けるために必要不可欠な資産(基本金対象資産)を、学校法人が「継続的に保持」していくために積み立てるべき目標額が基本金です。

2 自己資金による裏付け

健全な学校経営が永続するためには、その基盤となる資産の調達源泉が「借入金(他人資金)」ではなく「自己資金」であることが社会的に求められます。基本金は、事業活動収入(負債とならない収入)の中から、将来の設備更新や取得のために「日常の活動経費に使わずに留保する」と定めた金額です。貸借対照表(バランスシート)においては、その資産が自己資金でまかなわれていることを示す「印(しるし)」のような役割を果たします。

3 「基本となる金額」としての性質(語源的側面)

基本金は、企業会計の「資本金」と文字面が似ていますが、出資者の持分(財産権)を示すものではありません。学校法人は寄附行為によって設立される「非営利法人」であり、寄付された財産は誰のものでもなくなります。そのため、基本金は出資額というよりも、「学校運営の基本となる財産的な基礎」を維持し続けるための計画的な計数(拘束された財産額=純資産額)としての意味を持ちます。

基本金と資産(校舎など)の関係は「おしどり夫婦」に例えられます。実際の資産(建物)は減価償却によって価値が減っていきますが、基本金は「この教育活動を維持するにはこれだけの金額(基本となる金額)が土台として必要である」という観念的な金額として残り続けます。

 

今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
【改正基準】基本金は何故残ったか?【今日の私学財政1】私学事業団「今日の私学財政」の使い方は?!