５．財産目録

こんにちは！今日は、学校会計の研修会でのご質問です。

 

＜Ｑ＞５．財産目録

　制度から見て、財産目録を作成する目的を教えて下さい。また回答に当たっては、根拠となる法令の条文や通知文の該当箇所を教えて下さい。

※今週の予定

曜日	内容
月曜日	１．貸借対照表
火曜日	２．事業活動収支計算書
水曜日	３．資金収支計算書
木曜日	４．活動区分資金収支計算書
金曜日	５．財産目録
土曜日	６．事業報告書

 

＜Ａ＞

5. 財産目録（Inventory of Assets）

（１）作成目的:

財産目録は、当該会計年度末現在（または成立の日）における全ての資産及び負債につき、その名称、数量、金額等を詳細に表示することを目的とします（基準43条）。

 

（２）根拠法令

書類	目的・作成義務	法令（条文）
作成義務	毎会計年度終了後3か月以内（成立の日は遅滞なく）に作成しなければならない。	私学法107条1項1号
承認	理事会の決議による承認を受けなければならない。	私学法施行規則43条1項
監査	会計監査人は財産目録を監査する（文部科学省令で定めるもの）。	私学法86条1項
監査対象	監査対象は、財産目録のうち貸借対照表に対応する項目とする。	私学法施行規則24条
備置き・閲覧	定時評議員会の翌日から5年間、主たる事務所に備え置く。在学生その他の利害関係人は閲覧請求が可能。	私学法107条3項、5項
内容	当該会計年度末現在（または成立の日）における全ての資産及び負債につき、その名称、数量、金額等を詳細に表⽰すること	基準43条
様式	1. 貸借対照表の区分に準じて、資産額と負債額とに区分表示する。2. 資産は基本財産、運⽤財産、収益事業会計資産（該当する場合）に区分。3. 負債は固定負債、流動負債、収益事業会計負債（該当する場合）に区分。4. 金額は、貸借対照表に記載した金額と同一とする。5. 収益事業会計に対する内部取引は相殺消去する。	基準44〜47条（第8号様式）

 

今日は、ここまでです。