2024年11月13日
【減価償却】グループ償却資産に備忘価額を付けたいが!
今日は、ある高校でのご質問です。たまに他校でも聞かれることがあります。
<Q>【減価償却】グループ償却資産に備忘価額を付けたいが?!
グループ償却資産には、現在、備忘価額をつけていないのですが、なぜつけないのでしょうか?備忘価額を付ける考え方はありませんか?
学校法人の減価償却に関する監査上の取扱い(学校法人委員会報告第28号) 監査上の取扱い |
<A>
この機器備品の「グループ償却」は、事務手続の簡素化のため、多くの学校法人で採用されています。
ブループ償却資産の備忘価額を残すかについては、この28号の取扱いを決めた当時(昭和56年=1981年)の議論では、「備品が存在する限り、その存在を明らかにするため、また備品等の管理目的の上からも、備忘価額を付して、会計上も記録を残すべきであるという意見」もあり有力な見解でした。
しかしながら、「グループ償却」を採用している場合に、「備品等に備忘価額を付すとすれば、1点ごとに備忘価額を付さなければならないであろうし、備品等の除却の際の手続も煩雑となり、事務手続の簡素化という目的から「グループ償却」を採用していながら、その目的を達することができなくなる。このような見地から、「グループ償却」を採用している場合は、償却が完了した会計年度に備品等の除却処理をしても、現にある備品について、固定資産台帳の中に「簿外管理台帳」を設ければ、現品の管理目的も達せられるということ」でグループ償却資産には、備忘価額は付けないという割り切りルールができました。
(参考:28号解説)
今日は、ここまでです。