2024年05月17日
【決算】償却済減価償却資産の備忘価額は必須?

こんにちは!今日は、ある大学でのご質問です。
<Q>【決算】償却済減価償却資産の備忘価額は必須?
当法人では、固定資産の減価償却は残存価額を0にして償却しますが、償却済になっても備忘価額1円を必ず残しています。備忘価額を残すのは、決まっていることなのでしょうか?
<A>
減価償却資産の備忘価額については、会計法規集を見ると定めがあります。学校法人の減価償却に関する監杳上の取扱い(学校法人委員会報告第28号)では、
(2)
有形固定資産の減価償却額の計算に当たっては、残存価額を零として行った場合であっても、妥当な会計処理として取り扱うものとする。この場合、最終年度に備忘価額を付するものとする。 |
とあります。つまり、備忘価額を残すのは個別償却資産の場合は必須です。
ただし、機器備品のグループ償却の場合は、こちらは減価償却のウルトラ簡便法なので割り切って備忘価額は残しません。
※図表 減価償却資産と備忘価額
償却方法 |
備忘価額 |
個別償却 |
必須 |
グループ償却 |
不要 |
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│