【基本金】第4号基本金の組入は法人全体、それとも部門別?固定資産明細表の行の幅

2023年05月12日

【防災】防災用品や防災用保存食の会計処理

防災用品こんにちは!今日は、高校法人の方からのご質問です。

 

<Q>【防災】防災用品や防災用保存食の会計処理

 防災用品や防災用の保存食を決算で貯蔵品に計上すべきだったか迷っています。会計処理はどう考えたら良いでしょうか?

 

<A>

 継続して会計処理を選択していれば、貯蔵品計上でも消耗品費計上でも良いかと思います。どちらにすべきかは防災用品や保存食の金額(いっぱんに重要性と言います)によるでしょう。ただ、所轄庁から指示がある場合は、そちらによります。

 また、高校法人には、「小規模法人における会計処理等の簡略化について(報告)」について(通知)(49.3.29文管振第87)の適用があります。ここでは、「(3) 販売用文房具、制服等の購入支出については、当該物品を購入した会計年度の消費支出(現在の事業活動支出)として処理することができる。ただし、会計年度末において当該物品の有高が多額である場合には、当該有高を消費支出とすることなく流動資産として貸借対照表に計上処理しなければならない。」と少額物品については簡便的な処理、つまり経費処理が認められることになっています。

 また、私学事業団にも関連Q&Aがあるので掲載しておきます。

経営に関する実務問答集(H28) 

188非常用保存食の購入に係る処理

Q 災害に備えて児童生徒等のために非常用保存食を大量に購入した。この非常食の保存期間が3 年から5 年程度にわたるところから、これに係る支出は資産計上すべきか。なお、支出総額は300万円ほどである。

A 非常用保存食の購入に伴う支出については、非常食の単位当たりの金額も低く、経費処理が妥当である。

 非常時が生じない限り、非常食は一定期間経過後に廃棄処分され、新しい非常食と交換される。したがって貯蔵品として資産計上する方法も考えられるが、非常食糧としての性格から、先の理由により資産として計上する必要性はないものとみられる。

 それゆえ、児童生徒等のための非常食の購入支出は、「(大科目)教育研究経費(支出)」、「(小科目)消耗品費(支出)」に含めて処理すればよい。なお、小科目について、都道府県より別途科目の指定がある場合には、それに従うこととされたい。

 もう一つ月報私学(平23.2.1)から

Q8 ヘルメットや非常用保存食等の防災用品を購入しました。日常の教育研究に使用するものではないので、「管理経費(支出)」として処理すべきですか。

A 防災用品は、日常的に使用するものではないが、安全確保の上で必要不可欠なものです。ヘルメットや非常用保存食等、経費として処理する防災用品については、学生生徒等のためのものは「(大科目)教育研究経費(支出)」とし、それ以外の者に用いるものは「(大科目)管理経費(支出)」として処理します。なお、資産計上すべき備品等の場合は、「(大科目)設備関係支出」のうち、学生生徒等のためのものは「(小科目)教育研究用機器備品支出」とし、それ以外の者に用いるものは「(小科目)その他の機器備品支出」として処理します。

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)

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