2023年01月30日
【幼稚園法人】減価償却額の月次計上
<Q>【幼稚園法人】減価償却額の月次計上
私(外部理事)が前職の会社では、月次決算では必ず減価償却費を計上していました。ですが、幼稚園での月次決算では、減価償却額を計上していません。幼稚園の月次決算は、誤りではないですか?
<A>
外部理事の方の発言は、原則論では正しいです。ですが、幼稚園法人では、事務体制の実態にかんがみて簡便的な会計処理が認められています。この簡便的な会計処理は、文部省の通知にあるのですが、都道府県知事から別途指示がある場合は、そちらによります。
そう言っても、文部省の通知は、電卓が普及せず会計ソフトもない時代の通知なので、近い将来は月次決算で減価償却額を計上していくことが望ましいでしょう。
「小規模法人における会計処理等の簡略化について(報告)」について(通知) (昭49.3.29文管振第87号) ‥‥‥ なお、この報告において小規模法人とは、当面、都道府県知事所轄の学校法人がこれに該当するものとして考えております。 ‥‥‥ (別紙) 小規模法人における会計処理等の簡略化について 1.小規模法人においては、その事務体制等の実態にかんがみ、学校法人会計基準の要請する基本的事項を逸脱しない範囲内において、次のような会計処理の簡略化の措置を行うことができるものとする。 (1)日常の取引については、支払資金の収入・支出を中心に会計処理を行い、消費収支計算に関する会計処理は、主として会計年度末にその整理を行うこととする。(したがって、未収入金、未払金の発生並びに現物寄付金、減価償却額の計上など支払資金の収入・支出とならない取引については、期中における会計処理を省略し、会計年度末において一括して処理することができる。ただし、前期末前受金及び前期末前払金については、会計年度始めにおいて処理することが望ましい。) ‥‥‥ |
今日は、ここまでです。