2020年10月21日
【文科省調査】「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」
文科省がこの度、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」を公表しました。
多くの学校で、授業料の納付猶予の対応をしました。意外なことに中退者は特別多くなかったようですが、はやり後期が気になります。
※コロナ禍の授業料猶予・中退者の状況
(割り切って簡単にまとめています。正確な情報は、原文を確認下さい)
| 大学・短大・高専 | 専門学校 |
前期授業料の納付猶予 | 全体の99.1%で実施 | 全体の95.4%で実施 |
後期授業料の納付猶予 | 全体の97.5%で実施予定 | 全体の89.9%で実施予定 |
中途退学者の状況(4〜8月の前年同期比較) | 昨年度とほぼ変化なし | 中退者数の割合は減少した |
次は、大学・短大・高専の具体的な支援内容をみてみます。
1.各大学等における経済的に困難な学生を支援するための取組について
○経済的に困難な学生を支援するため、全体の92.7の大学等において、何らかの支援(授業料等減免または大学独自の支援)を行っている。
○また、大学独自の支援措置の内容としては、給付措置60.4%%)、貸与措置32.6%%)、物品支援44.2と様々
(具体的な支援内容の例)
●給付措置 ✔一律又は経済的に困難な学生を対象に現金を給付 ✔図書カードやクオカード、市内共通商品券などの給付 ●貸与措置 ✔無利子による貸付など ●物品措置 ✔パソコンや Wi Fi ルーターの無償貸与 ✔校内実習のためのフェイスシールドの提供 ✔生活面の支援として食品(お米、地域特産品等)の提供 ●その他 ✔送料大学負担による図書の貸し出しサービスの実施 ✔学内アルバイトや学内活動( TA ・ピアサポーター)への奨励費支給など ✔学生寮の減免 や一 時 利用 など |
2.各大学等における退学を防ぐための工夫について
○各大学等において、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、学生生活不適応や、心身耗弱、経済定期困窮等による退学を防ぐために、様々な工夫が行われている。
(具体的な取組の例)
●学内の組織体制の整備 ✔自粛下における学生の精神面や遠隔授業の利点、注意点などに関する資料を作成し、教員に配信(オンラインセミナーの開催) ✔学外の組織(社会福祉協議会や福祉保健局、ジョブカフェなど)の専門的に支援につなぐ仕組みの整備 ●学生に身近な立場からのきめ細かな対応 ✔チューター、担任やゼミの教員が個別に相談対応の実施 ✔学生相談窓口による相談対応の実施 ✔「修学継続チェックリスト」を活用した面談の実施 ●オンライン等の活用 ✔対面に限らないメール、電話、 Web 会議 システムに よる相談対応 ✔学生のストレスチェックを Web で実施 ✔学生にストレス対処法や、体操やストレッチの動画配信 ✔オンラインによる学生同士の交流会や、セミナー等の開催 ✔オンラインによる留学生への日本語学習支援、就職サポート ●専門家との連携 ✔臨床心理士、精神科医と連携 した面談 の実施( オンライン含む ●その他 ✔コピー機の利用負担額の支援 ✔遠隔授業への適応が困難な学生への PC 設定やオンライン受講サポート |
正確な情報は、原文からどうぞ。
□大学・短大・高専関係↓↓
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生への支援状況等に関する調査(令和2年10月16日)(PDF:1207KB)
□専門学校↓↓
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた専門学校生への支援状況等に関する調査について(令和2年10月16日)(PDF:318KB)
今日は、ここまでです。