2020年10月02日
【幼児教育】保育所と幼稚園が似ている理由
<Q>【幼児教育】保育所と幼稚園が似ている理由
保育所が幼稚園に昔から似ていると言われているのは、どうしてでしょうか?
<A>
昔からとあるので、ちょっと古い通知を参考にします。
旧文部省や旧厚生省の昭和38年の「幼稚園と保育所との関係について」通知にも説明があります。ここでは、「幼稚園は幼児に対し、学校教育を施すことを目的とし、保育所は、「保育に欠ける児童」の保育を行なうことを、その目的とするもので、両者は明らかに機能を異にするものである。」とした上で、「保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは、幼稚園教育要領に準ずることが望ましいこと。このことは、保育所に収容する幼児のうち幼稚園該当年齢の幼児のみを対象とすること。」として、幼児教育の内容について保育所と幼稚園との間で整合性を図ることになりました。。
もう少し具体的に見てみます。
出典:「改訂・児童福祉法・母子及び寡婦福祉法・母子保健法・精神薄弱者福祉法の解説」1991厚生省児童家庭局 (編集)時事通信社 のp263からです。
三 保育所と幼稚園の相違 ‥‥‥‥ これに対して保育所は、保護者の労働、疾病等のため必要な保護養育を受けられない児童を、年齢を問わず預かって保護者に代わって保護養育にあたる児童の福祉を図ることを目的とする施設であって、たんに幼児教育を行う施設ではない。したがって保育所に入所することは、保育に欠ける児童の権利ともいうべきものである。また入所児童の保育についても一日八時間を原則とし、保護者の都合いかんにかかわらず、午前のみ預かり午後には帰宅させるようなことがあってはならないし、入所中の費用についても保護者に負担能力がないときは、国および地方公共団体が負担することとされている。しかしながら、保育所においても入所児童のたんなる保護だけでなく、その心身の健全な成育を図るため、健康、人間関係、環境、言葉および表現の五領域についての指導をも行うので、この点幼稚園と類似しているのは当然である。 |
保育所は、養護+教育で、保育所保育指針。幼稚園は教育で幼稚園教育要領です。ですが、保育所も幼稚園の児童が集団生活をして教育を受ける面があるので、両者は、かなり似ている訳ですね。今では保育所保育指針と幼稚園教育要領は、かなりの部分で共通化していると言います。
今日は、ここまでです。