2020年02月13日
【高校】高校の学年制と単位制
<Q>【高校】高校の学年制と単位制
理事会の話題になった高校の学年制と単位制についてわかりやすく教えて下さい。
<A>
わかりやすくということなので、晶文社の「首都圏 高校受験案内2020年度用」p97を参考にしてのご回答です。
進級の要件として、高校では学年制または単位制のいずれかを採用しています。
学年制 | 学習する教科・科目が学年ごとに決まっており、すべての科目が単位として認定されると次の学年に進級できます。決められた時間割に沿って学習を行うもので、一般的には学年制を採用している高校が多数です。単位を落とすと留年となります。 |
単位制 | 学年の区切りがなく.卒業に必要な科目の単位を3年間(または4年間)で修得すれば卒業できるもので、留年はありません。選択できる科目の幅が広く、 自分の興味や関心に応じた履修が可能です。3年間トータルでの自己管理が求められます。 |
言い換えると、学年制は、中学校と同じような進級方法です、一般的な高校は学年制をとっています。クラスで一斉に授業を受けることが多いです。
単位制では、各学年で学習する科目が決まっているわけでなく、高校3年間で必要単位を取れば卒業できる制度です。こちらは、各自の時間割が違うので、クラスで一斉に受ける授業は少なくなります。
<発展>
鈴木先生の逐条学校教育法(第8次改定版)p493より単位制高校の説明です。
単位制高校の昭和63年の施行規則の一部改正並びに単位制高等学校教育規程(昭63文部省令6)の制定により、単位制高等学校制度が昭和63年度から施行された。 単位制高等学校は、学年による教育課程の区分を設けず、したがって学年ごとに課程の修了の認定(進級認定)を行わないで、過去に在学した高等学校において修得した単位をも累積加算し、卒業までに一定数の単位を修得すれば卒業を認めるものである。この単位制高等学校は、生徒の幅広いニーズに応える多様な履修形態を可能にするとともに、生涯学習の観点からだれでもいつでも必要に応じて高等学校教育を受けられるようにすることを目的としている。この制度は、当初、昭和63年度からは定時制課程・通信制課程においてまず導入されて、さらに平成5年度からは、全日制課程にも拡大された。 施行規則に次の規定を設け、学年による教育課程の区分を設けない単位制による課程に認められる特例については単位制高等学校教育規程で定めるものとしている。 |
今日は、ここまでです。