2018年06月11日
【運営】学籍簿って何?
<Q>学籍簿って何?
学籍簿ってどんな書類ですか?
<A>
学校に在籍する児童・生徒の氏名・生年月日・住所・電場番号・各学年の成績・出欠・身体状況など、教育上必要な事項を記した表簿をいいます。児童・生徒の学校における戸籍のようなものです。ただ、制度的には1949年(昭和24)に指導要録と改称されています。
学校会計では、学籍簿の印刷代は教育研究経費となります。
<もっと詳しく>
出典:H23 教育小事典(学陽書房)P159〜160
指導要録
法律(学校法施規28条)によって学校に備えつけることが義務づけられている表簿の一種で、児童・生徒の学籍や指導の過程と結果の概要を記録し、その後の指導や受験のさいの調査書(内申書)など対外的証明の原簿として使用される。1949年にそれまでの学籍簿等に代わって導入された。
校長は在学する児童・生徒の指導要録作成を義務づけられており、児童・生徒が進学するさいには抄本または写しを、転校するさいには写しを、進学先または転校先の校長に送付しなければならない(同24条)。
指導要録に記載する内容は「学籍に関する記録」と「指導に関する記録」からなり、前者は20年間、後者は5年間学校で保存することが義務づけられている(同28条)。
指導要録の様式は、公立学校の場合は各教育委員会が定めることになっているが、内申書の原簿とされることなどにより、文部科学省の示す参考様式がそのまま採用される場合が少なくない。
指導要録のうち「指導に関する記録」は教育課程と密接に関連することから、学習指導要領改訂に合わせて記載事項も改訂される。2010年改訂では08年の学習指導要領改訂を受けて、小・中学校での記載事項は「各教科の学習の記録」「総合的な学習の時間の記録」「特別活動の記録」「行動の記録」「総合的所見及び指導上参考となる諸事項」「出欠の記録」からなり、小学校ではほかに「外国語活動の記録」が加わる。各教科の学習の記録は「観点別学習状況」と「評定」からなり、前者は1991年改訂から、後者は2001年改訂から、学習指導要領に示す各教科の目標に準拠した絶対評価を記載するよう定められている。また、前者ではすべての児童・生徒を対象に3段階評価を記入し、後者では、小学校の場合は3年生以上の児童について3段階評価、中学校の場合は、必修教科は5段階評価、選択教科は各学校が定める段階にもとづいた評価を記入することとなっている。
なお、不登校の児童・生徒が適応指導教室等学校外の施設で相談・指導を受けたり自宅でITを使った学習活動を行ったりした場合は、校長が認定すれば、「出欠の記録」の上で出席扱いとすることできる。(橋迫和幸)
今日は、ここまでです。