2018年05月31日
【現物寄付】2つある現物寄付の根拠ってどこにあるの?
<Q>2つある現物寄付の根拠ってどこにあるの?
卒業生から雑誌をもらった場合の現物寄付と図書をもらったら場合の現物寄付は会計処理が違うと聞きました。どういうことですか。根拠も含めて教えて下さい。
<A>
現物寄付は、支払資金(簡単に言うと現金預金のこと)の動きがないので、資金収支計算書には表示されません。現物寄付は,事業活動収支計算書だけに計上される科目です。
現物寄付の会計処理に2つあるというのは、学校法人会計基準の別表第二や第五号様式をみるとわかります。
ここでは科目の説明がついている、別表第二をみてみます。
| 小科目 | 備考 |
教育活動収支 | 現物寄付 | 施設設備以外の現物資産等の受贈額をいう。 |
特別収支 | 現物寄付 | 施設設備の受贈額をいう。 |
このことから図書(施設設備に相当)の現物寄付は、特別収支の現物寄付。雑誌(施設設備以外)の受贈額は、特別収支の現物寄付になります。
改正基準を補足する会計士協会の実務指針第45号「学校法人会計基準の一部改正に伴う計算書類の作成について(通知)」の「2−2寄付金の区分」に追加解説があります。
ここでは、
なお、「現物寄付」については、施設設備の受贈は「特別収支」に計上し、施設設備以外の受贈は「教育活動収支」に計上する。ここで、施設設備以外の受贈としては、貯蔵品、固定資産に計上しない機器備品、雑誌等の受入れが考えられる。 |
とあります。
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│
│■■ 収入/寄付金収入