2018年05月07日
【高校】購買部の棚卸しの省略の可否
<Q>【高校】購買部の棚卸しの省略の可否
当法人は、高校と幼稚園を設置しています。高校には、購買部があって文具類を販売しています。ここで、購買部の文具類については、購入時に全額経理処理して、決算では棚卸しを省略することはできますか?
<A>
会計監査を担当する会計士さんとご相談する必要はありますが、制度的には知事所轄学校法人の場合は、年度末の文具の有高が多額でなければ文具類の棚卸しを省略することができます。
古い文部省の通知に「小規模法人における会計処理等の簡略化について(報告)」について(通知)(昭49.3.29文管振第87号)があります。
ここで小規模法人は、知事所轄学校法人を指していています。
そして小規模法人の場合は、「その事務体制等の実態にかんがみ、学校法人会計基準の要請する基本的事項を逸脱しない範囲内において、次のような会計処理の簡略化の措置を行うことができるものとする。」としています。
具体的には、
(3) 販売用文房具、制服等の購入支出については、当該物品を購入した会計年度の消費支出として処理することができる。ただし、会計年度末において当該物品の有高が多額である場合には、当該有高を消費支出とすることなく流動資産として貸借対照表に計上処理しなければならない。 |
とあります。
残念ですが、金額基準まで明記されていませんので、会計士さんと取り扱いを相談するのが良いでしょう。
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│
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