2018年03月06日
【図書関係】電子ジャーナルの会計処理
こんにちは!今日は、大学法人の経理の方からの御質問です。たまに他校でも尋ねられます。
<Q>【図書関係】電子ジャーナルの会計処理
当法人で設置している学校が電子ジャーナルを購入します。会計処理の確認をさせて下さい。
<A>
最近増えている電子ジャーナルです。
電子ジャーナルの会計処理は、基本的に「図書の会計処理について(報告)」について(通知) (昭47.11.14。雑管第115号)によります。
具体的な会計処理は、私学事業団の月報私学や実務問答集が参考になるでしょう。
■事業団の実務問答集集《改正会計基準対応版》H28から
210 電子ジャーナルの購入 Q 本学では研究活動に利用するため電子ジャーナルを購読しているが、購読に係る費用については、どのように処理すべきか。
A 電子ジャーナルとは、紙媒体で刊行される雑誌および雑誌内の記事が電子化され、購読者に配信されるものであることから、紙媒体の雑誌を購入した場合の会計処理に準じて、資産とはせず「消耗品費」等の経費として処理することが妥当である。 なお、本問の電子ジャーナルは研究活動に使用するものなので、「教育研究経費(支出)」となる。 |
電子ジャーナルの会計処理は、大分以前に私学事業団の月報私学に掲載されていました。
■月報私学(H22.12.1号)p3
●電子ジャーナル、電子ブック
Q 学術情報を収録した電子ジャーナルの購読契約をしました。複数のタイトルがパッケージになったものですが、会計処理はどのようにするのでしょうか。
A 電子ジャーナルは、雑誌が電子化されたもので、オンライン・ジャーナルとも呼ばれます。雑誌のコンテンツが電子化されたものと考えられますので、利用の態様に従い、当該の雑誌を冊子形態で購入した場合に準じた会計処理を行うことになります。したがって、長期間にわたっての保存や使用が予定されない雑誌に相当する電子ジャーナルである場合、消費支出として取り扱うことができます。 なお、質問の場合、複数のタイトルがパッケージになったものとのことですが、タイトルごとにではなく、パッケージ契約ごとに会計処理を行います。
Q 電子ブック(百科事典、単行本、ハンドブック等)を購入しました。会計処理はどのようにするのでしょうか。
A 電子ブックは、冊子形態の書籍が電子化されたもので、他に電子書籍、Eブック等の呼称があり、電子機器端末等を用いて読み取ります。電子ブックは書籍のコンテンツが電子化されたものと考えられますので、利用の態様に従い、図書に準じた会計処理を行うことになります。 |
今日は、ここまでです。