2017年11月03日
【経費】教育研究経費の広義説と狭義説
<Q>教育研究経費の広義説と狭義説
経費は教育研究経費と管理駅費に分けますが、広義説と狭義説があるようですがどう言う考え方ですか?
<A>
経費を教育研究経費と管理経費を分ける考え方は、「教育研究経費と管理経費の区分について(報告)」について(通知)(昭46.11.27雑管第118号)に説明が見られます。この文部省通知は、学校法人財務基準の調査研究会の報告を受けて発出されました。
広義・狭義というのは教育研究経費の範囲のことです。
広義説 | 狭義説 |
広く解しようとする説は、もともと学校法人は、教育・研究を事業目的とするのであるから、学校法人のすべての経費は、本来、教育・研究のためのものであるはずである。しかしとにかく、一応、管理経費の区分がおかれているので、しいて区分するなら最小限のもの、たとえば、法人本部関係経費の程度に限られるべきであると主張します。 | これに対して、狭く解すべきだとする説は、なるほど、学校法人の経費はいずれも教育・研究を目的とするものにちがいないが、それを承知の上で経費を2区分することとされたのは、教育や研究の現場において、それらの活動と直接に関係するいわば教育・研究の直接経費のみを「教育研究経費」として予定していたものと解釈しなければならない、と主張しました。 |
研究会の「報告」のように、結果としては、是非はともかくとしてどちらかというと比較的に広く解する方向を採る結果になったように思われます。
このため文部省の通知もこの財研報告を受けて、教育研究経費をどちらかというと比較的に広く解する方向になりました。
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│
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