2017年10月16日
【戻入】退職給与引当金戻入の表示
<Q>退職給与引当金戻入の表示
補正予算書を作成していますが、今年度末の退職給与引当金が戻し入れになりそうです。この場合、退職給与引当金戻入の表示は人件費でよいですか。
<A>
各都道府県の私学退職金団体に加入している教職員の退職給与引当金計上は,学校法人の退職金支給規程により計算される年度末要支給額から私学退職金団体から交付される交付金相当額を控除した額をもとに学校法人が計算することになっています。
学校の定める退職金の支給率と私学退職金団体の定める交付金の支給率が違います。このため、学校の定める退職金の支給率が私学退職金団体の定める交付金の支給率より低い場合、計算する年度末要支給額が私学退職金団体の交付額を下回る場合が出てきます。
質問の事例は同じような理由で「当年度退職給与引当金繰入額」がとマイナスになったと考えられますが、事業活動収支計算書の表示は、人件費の小科目として表示するのではなく、教育活動収支の「(大科目)雑収入」,「(小科目)退職給与引当金戻入額」に計上します。
参考:「退職給与引当金の計上等に係る会計方針の統一について(通知)」に関する実務指針(平26.12.2 実務指針第44号・1-1-2など)
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│
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