2017年10月06日
【幼児教育】保育所と教育施設
<Q>保育所と教育施設
幼稚園は一条学校で教育施設だとわかるのですが、保育所は教育施設なのでしょうか?
<A>
平成29年改定の保育所保育指針では、保育所は幼児教育施設とされました。このため保育所では、養護とともに教育があるという「養護及び教育を一体的に行う」ことが大切になっています。
補足して説明したいのですが学校会計の法規集では、お答えできないのでわかりやすく書いた幼児教育の本をお借りしてのご説明です。
「イラストで読む!幼稚園教育要領保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育・保育要領はやわかりBOOK」(H28学陽書房)
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■ 日本の大切な幼児教育施設としての位置づけ
今回の平成29年改訂では、『幼稚園教育要領』(以下、教育要領)、『保育所保育指針』(以下、保育指針)、『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』の3法令が、初めて同時に改訂されました。これは、幼稚園も保育所も幼保連携型認定こども園も、日本の大切な幼児教育施設として位置づけられたからです。
平成18年に『教育基本法』が改正され「幼児期の教育は、生涯にわたる人格の基礎を培う重要なものである」と明記されたことで、名実ともに日本の教育の中に幼児教育が位置づけられました。この改正を受けて、平成20年の改訂では教育要領と保育指針の法的な位置づけが対等になり、告示が同時に行われました。
このように法的な位置づけが整備されたことにより、子どもたちがどの幼児教育施設に通っていても、同じ質やレベルの幼児教育・保育を受けられるように保障することが望まれるようになりました。そのため今回の改訂では、幼児教育の内容や質を3つの幼児教育施設で揃えていこうとしています。
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■ 日本の幼児教育を行う機関
今回の改定では、幼稚園、保育所、認定こども園も日本の大切な幼児教育施設として位置づけられました。これは、幼稚園、保育所、認定こども園で行われる幼児教育が同質のものだということ、3つの幼児教育施設を卒園して小学校に入学した子どもたちの育ちは同じであることを示すものでもあります。保育・幼児教育の指針や資料となる文書を揃えることで、同じ方向を向いて子どもたちを育てる環境が整えられました。
平成29年には小学校以降の学習指導要領も改訂されました。つまり日本の教育のすべての指針が大きく改訂されたということです。これらの改訂で、国は21世紀型の教育に変えていこうとしていて、その流れに幼児教育も組み込んでいこうとしています。
今日は、ここまでです。