2017年09月21日
【大学】戦前の専門学校と私立大学
<Q>戦前の専門学校って何かな?
私立大学の始まりが戦前の専門学校というのは、どういうことですか?
<A>
私立大学の前身は戦前の専門学校と言われています。
少し説明します。小野先生の本をたくさん参考にします。
明治初期から中期にかけて、現在の高等教育段階に相当する私立学校については、「専門学校」として分類されていました。ただし、この時点の「専門学校」は、一つの学科を教授するという意味での専門学校を言います。この専門学校に関する統一的な取扱いは存在しませんでした。
その後、明治36年に「専門学校令」が制定され、専門学校は「高等ノ学術技芸ヲ教授スル学校」として本格的に制度化されました。これにより、多くの私立専門学校が設立されましたが、制度上はあくまで専門学校であって、大学ではありませんでした。当時は、帝国大学のみが大学でした。しかし、当時の文部省は一定の要件を備える私立専門学校については、「大学」という名称をつけることを認めたため、当時の有力な私立専門学校は次々に大学に改称しました。
大正6年には臨時教育会議が発足し、大正7年6月に大学教育及び専門教育の改善に関する答申をとりまとめました。そして、この答申を踏まえて、大正7年12月に「大学令」が制定され、私立大学が制度化されました。
(参考:小野先生p9)
今日は、ここまでです。
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