2016年10月26日
【学校種】中等教育学校って何?
こんにちは!今日は、会計士さんからのご質問です。
<Q>中等教育学校って何?
校長先生が言っていた中等教育学校って何ですか?それと前期課程、後期課程ってなんですか?
<A>
1.中等教育学校とは
中等教育学校は、平成10年の「学校教育法等の一部を改正する法律」に基づいて、平成11年4月から選択的に導入することが可能となった中高一貫教育の実施を目的とする学校です。就業年限は6年の新しい学校種です。
学校教育法の第1条に規定されるいわゆる一条校で、私立の場合には経常費補助金を受けています。高校では、「高等学校等就学支援金制度」があります。
このように中等教育学校は、新しく設けられた学校種で、一つの学校で一体的に一貫教育を行います。後期(高校に相当)段階では募集をしないで、前期(中学に相当)からしか入学できません。生徒全員が一緒に6年間の一貫教育を受けるわけです。
文部科学白書(H27年版)によると、生徒数は中等教育学校3万人です。高校(全日制)321万人、中学校347万人に比べると、まだ生徒数が少ないです。
国立なら東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京)、公立なら東京都立小石川中等教育学校(東京)、私立なら桐蔭学園中等教育学校(神奈川)などがあります。
正確な言い方がどうかわかりませんが、中等教育を学校で言うと教育界では「中学校」と「高等学校」を言います。ですから中等教育学校は、「中学校」+「高等学校」の一貫教育学校になる訳です。
2.前期課程と後期課程
中等教育学校では、前期課程は中学校の学習指導要領が適用され、後期課程では高校の学習指導要領が適用されます。ただ、中等教育学校では、前期課程で幅広い選択科目や後期課程で指導内容の入れ替えができる特例があり、柔軟なカリキュラム編成が可能です。
今日は、ここまでです。