2016年04月04日
【図書】値引きのある図書
<Q>値引きのある図書
図書館では、定価3000円(税込)の本が一割引の2700円(税込)で買えるのですが、経理での計上額は定価の3000円とするのですか、それとも支払額の2700円で良いのですか?
<A>
図書の会計処理の基本は、「図書の会計処理について(報告)」について(通知)(昭47.11.14雑管第115号)に書いてあります。
ここでは
4 図書の取得価額には、原則として、取得に要する経費を含まないものとする。大量購入等による値引額および現金割引額は、「雑収入」として、処理することができる。 |
「できる」通知なので、回答は図書の計上額は、定価3000円も支払額2700円もありと言うことになります。
<少し解説>
図書の値引きがあった場合は、支払い事実が2700円なので、図書の計上額を支払額2700円での処理が認められています。
ただ、文科通知では、学校会計では3000円を図書にして、値引額の300円は雑収入にすることもできますとしています。これは、学校会計では総額処理を原則とすること(基準5条)、及び図書の現物を管理する関係では図書を定価で計上した方が現物照合などで管理が便利だからだと考えられます。
今日は、ここまでです。