2016年01月21日
【基準】あるのかないのか「事業活動収支の均衡」?
こんにちは!今日は、学校会計の会合での話題です。
<Q>あるのかないのか「事業活動収支の均衡」?
以前は、実務では消費収支の均衡と言うことを言いました。しかし、改正基準後は、事業活動収支の均衡と言わなくなったといいます。どうしてでしょうか?
<A>
今日は、事務局の主観的なご回答です。
まず、改正基準の前後を見てみます。
○消費収支計算書の目的 | ○ 事業活動収支計算書の目的 |
当該会計年度の消費収入及び消費支出の内容及び均衡の状態を明らかにする。 ※消費収入=帰属収入− 基本金組入額 | 当該会計年度の活動に対応する事業活動収入及び事業活動支出の内容及び基本金組入後の均衡の状態を明らかにする→この目的は変更なし ※事業活動収入=帰属収入 事業活動支出=消費支出 |
改正基準後は、文科省の基準や通知には、事業活動収支と言う用語は出来てきません。
「事業活動収入−事業活動支出」は、正しくは当年度収支差額だからです。
そうすると実務慣行で、事業活動収支(差額)=「事業活動収入−事業活動支出」の概念が浸透するまでは、事業活動収支(差額)と言う言い方は、改正基準にはないあまり正しくない言い方と言うことになります。
少しややこしいことを言うと、改正後の書籍では「事業活動収支の均衡」事を利用している本もあります。会計士協会の研究報告15号には「持続的事業活動収支の均衡」という言い方がみられます。すこしずつ実務の芽が出て来ているのでしょうか??!
今日は、ここまでです。