2015年09月14日
【注記】注記と脚注の違いって何?
<Q>注記と脚注の違いって何?
<A>
注記と脚注って似ていますね。
ヒントはまず、基準の本文にあります。
(重要な会計方針等の記載方法) 第34条 引当金の計上基準その他の計算書類の作成に関する重要な会計方針については、当該事項を脚注(注記事項を計算書類の末尾に記載することをいう。以下この条において同じ。)として記載するものとする。 |
まだ、少し情報がたりません。
そこで野崎先生の基準詳細p51の予備費の注記の部分の解説を引用します。
注記の方法には、付記と脚注とがある。付記は科目に併記する形で記載する方法であり、脚注は計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載する方法である |
この説明は財研報告でみたことがあります。
※「学校法人計算書類記載要領について(報告)」(昭和46年。学校法人財務基準調査研究会報告)
(11)注記は付記と脚注に分ける。付記は科目に併記するかたちで記載することをいい、脚注とは計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載することをいう。 |
図解すると下記の通りです。ざっくりと言うと「注記=脚注+付記」となります。
注記の種類 | 説明 |
脚注 | 脚注とは計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載すること |
付記 | 付記は科目に併記するかたちで記載すること |
脚注と付記については、他の会計基準も参考になります。
出典は、企業会計の財務諸表規則第9条(注記の方法)です。
注記の方法 | 内容 |
脚注 | 当該注記に係る事項が記載されている財務諸表中の表又は計算書の末尾に記載することをいう |
付記 | 特定の科目に関係ある注記を記載する場合には、当該科目に記号を付記する方法その他これに類する方法によって、当該注記との関連を明らかにしなければならない。 |
企業会計の脚注と付記は、学校会計の説明と同じ内容です。
今日は、ここまでです。