2014年10月21日
【授業料の減免】支出がないのになぜ「奨学費支出」?
<Q>支出がないのになぜ「奨学費支出」?
専門学校の業界は、一部で実質値引き合戦が行われています。なぜ、学校会計では、実質値引き分でお金の出入りがないのに授業料収入と奨学費支出を決算書に載せるのですか?
<A>
常識的には、確かにお金の支払いがないのに奨学費支出はピンとこないことかと思います。
それでは、この会計処理を決めたときの公表物にその説明があるので見てみましょう。
「授業料等の減免に関する会計処理及び監査上の取扱いについて」S50年学校法人委員会報告第30号より
2.会計処理について (1)授業料等の減免を行った場合の会計処理方法には、次の2つの方法が考えられる。
支払資金との直接の関連性を有する点からは純額法が、また学校法人の諸活動に対応する収支を表わすという点からは総額法が適していると考えられる。 いずれの方法も根拠があり、一方のみを非とすることはできないのであるが、計算書類を利用する場合の実務上の有用性を重視し、その上で統一的な会計処理によっていることが便宜であることなどを考慮して、本報告においては総額法を原則的な方法として採用した。 |
今日は、ここまでです。