2014年07月17日
【人件費支出内訳表】細分科目:高校と大学の退職金掛金
<Q>細分科目:高校と大学の退職金掛金
人件費支出内訳表を見ていて疑問に思いました。
退職金の掛金の支払ですが、高校分を県に払う「私学退職金社団掛金」と大学が私大退職金財団に払う「私学退職金財団負担金」はどうして一緒に所定福利費で表示してはいけなのですか。
<Q>
人件費支出内訳表の細分科目のご質問ですね。
高校分は所定福利費に含めても良いのですが、「私学退職金社団掛金」の表示も認められています。
これに対して大学分は独立した「私学退職金財団負担金」なの細分科目で表示することになっています。
それぞれ高校分と大学分で会計処理がことなるのは、退職金掛金の財政運営方式がことなるからです。県の場合は、事前積立方式。大学の場合は修正賦課方式。
お節介ですが少しだけ復習しておきます。
| 県の私学退職金社団 | 私立大学退職金財団 |
財政の運営方式 | 【事前積立方式】 事前積立方式は、登録された全教職員について将来必要とされる交付金を賄うに足る掛金を予測し交付金に要する資金を事前に積み立てて行く方式 | 【修正賦課方式】 まず、賦課方式は年度ごとに実際に退職する教職員に対して必要とされる交付金の額に見合うだけの資金を加入学校法人に配分し徴収する方式。私 大退職金財団が採用している修正賦課方式は、賦課方式に一定の積立金を保有して運営する財政方式。 |
会計的には | 掛金を毎年度費用化することは発生主義に基づく退職金費用の期間配分の思考と相通じるものがある。 | 基本的に、ここには退職金費用の期間配分の思考はない。 |
今日は、ここまでです。