2014年04月23日
【注記】担保資産の注記の価額
<Q>担保資産の注記の価額
新規の借入をして、校舎・校地を担保に入れました。決算で担保資産の注記をしたいのですが、担保資産の金額は、取得価額、帳簿価額のどれにしたらよいですか?もしかして、担保だから時価(鑑定評価額)ですか?
<A>
まず学校法人会計基準を確認します。
(重要な会計方針等の記載方法) 第34条 5 担保に供されている資産については、その種類及び額を脚注として記載するものとする。 |
次は、文科省の参事官通知の記載例(平成17年。17高私参第1号)です。
5.担保に供されている資産の種類及び額 担保に供されている資産の種類及び額は、次のとおりである。 土 地 ×××円 建 物 ×××円 |
まだ、価額の説明がありません。
残念ですが、学校会計の法規集では価額についての規定が思い浮かびません。
ただ、担保資産の注記は、貸借対照表末尾の注記なので、担保資産の価額は、貸借対照表の帳簿価額で書くことになります。また、実際の実務もそうしています。
今日は、ここまでです。
<追伸>
回答のあと、事業団の実務問答集(第3版)に同じような設問を見つけました。
P232
(1)注記事項 Q308 貸借対照表に注記される担保物件の価額 担保に供されている資産がある場合その種類および額を貸借対照表に注記することになっているが、注記の額は時価、取得価額あるいは帳簿価額のいずれでよいか。 A.貸借対照表の注記であるから当然時価は考えられない。また、取得価額では注記の額が貸借対照表に計上された当該資産の額を超える場合があるので妥当でない。帳簿価額で注記する。 また、必要があれば取得価額×××円、帳簿価額×××円と両者を併記することも妥当である。(昭61年) |