2014年06月04日
【人件費】兼務教員の細目を書かない理由
こんにちは! 専修学校の理事からのご質問です。
<Q>一行で書く兼務教員(人件費)の理由
人件費支出内訳表では、本務教員は、本俸・期末手当・その他の手当・所定福利費に分けてこまかく書きますが、兼務教員は一行にまとめて書くのはどうしてですか?
<A>
学校会計の計算書類は、もともと交付した補助金が適正に使われているかどうか所轄庁が把握するために作られました。
ですから支出のうち金額の大きい科目が細かく書くように計算書類を作ります。その代表が、支出のうちかなりの部分を占める人件費支出内訳表です。人件費支出内訳表があると支出の中心である人件費支出の実態と動向がみえるわけです。そして、人件費支出の中でも支出の割合が高いと思われる、本務教員や本務職員については、科目の内訳も給与の種類別にまで細目にわたり区分して作成します。相対的に割合が低いと思われる兼務教員については、一行で表示することになったのでしょう。
実際の比率を見てみます。
資金収支計算書の「支出の部」の割合
| 専修学校法人 | 幼稚園法人 |
788法人 | 5042法人 | |
平成23年度 | 平成23年度 | |
本務教員 | 10.0% | 20.1% |
兼務教員 | 2.0% | 0.9% |
(出典:今日の私学財政)
やはり、人件費では圧倒的に兼務教員の本務教員の比率が高いです。
今日は、ここまでです。
これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。