2014年04月03日
【減価償却】償却済み資産の簿価
<Q>備忘価額の疑問
減価償却で残存価額を0にすると、償却後の簿価は0と言うことですか?
<A>
1.個別償却資産の場合
有形固定資産の減価償却額の計算に当たっては、残存価額を0として行った場合であっても、最終年度に備忘価額を付す決まりになっています。
※学校法人の減価償却に関する監査上の取扱い(学校法人委員会報告第28号)監査上の取扱い(2)
この場合の備忘価額は1円だとか100円だとか学校法人が自主的に決めることなできます。
備忘価額は、償却済みでも固定資産が現存することを表しています。
2.グループ償却資産の場合
机、椅子などのグループ償却資産については、償却の最終年度でも備忘価額を残さないで0になります。この場合は、グループ償却は事務処理の簡素化のために認められたことから、備忘価額は残さなくても良いことになっています。つまり、経理の固定資産台帳からは消えてしまうわけです。ですから、別途、管理台帳で現物資産の管理をすることが必要になります。
今日は、ここまでです。