【改正】新・学校法人会計基準（第六号様式） 事業活動収支内訳表

こんにちは！　改正学校法人会計基準の新様式を掲載してみました。第六号様式（事業活動収支内訳表）です。従来の消費収支内訳表です。赤い字は、改正点です。青い字は、事務局のコメントです。データ容量の関係で大科目のみの掲載です。

　

　事業活動収支内訳表の最大の特徴は、部門別の収支差額を明示することです。従来の消費収支内訳表では、部門別収支差額を出していませんでした。でもこれからは、事業活動収支内訳表を利用すると、理事会などでは収支の良い学校と悪い学校が、経理の専門の方でなくてもはっきりわかるようになるので、実務への影響が大きい感じがします。ここは、隠れた改正ポイントに感じます。

 

　新・学校法人会計基準では、

「（事業活動収支内訳表の記載方法等）

第24条　2 事業活動収支内訳表の様式は、第六号様式のとおりとする。」とあります。

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第六号様式

事業活動収支内訳表

年　　月　　日から

年　　月　　日まで

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（単位：円）

教育活動収支	科　目　　＼　　部　門		学校法人	…(略)…	総額
	事業活動収入の部	学生生徒等納付金
		手数料
		寄付金
		経常費等補助金
		付随事業収入
		雑収入
		教育活動収入計
	事業活動支出の部	人件費
		教育研究経費
		管理軽費
		徴収不能額等
		教育活動事業支出計
	教育活動収支差額		←事業での収支バランス。財務活動を除いた残りの本業の活動で経常的にどれだけ利益が出ているのかを見る。区分経理導入。
教育活動外収支	事業活動収入の部	受取利息・配当金
		その他の教育活動外収入
		教育活動外収入計
	事業活動支出の部	借入金等利息
		その他の教育活動外支出
		教育活動事業支出計
	教育活動外収支差額		←事業外の収支バランス。いわゆる財務活動。区分経理。
経常収支差額			←経常的な収支バランスを「教育」と「教育外」に分ける。区分経理。
特別収支	事業活動収入の部	資産売却差額
		その他の特別収入
		特別収入計
	事業活動支出の部	資産処分差額
		その他の特別支出
		特別支出計
	特別収支差額		←臨時的な収支バランス。区分経理。
基本金組入前当年度収支差額（←帰属収支差額）			←従来の財務分析の帰属収支差額。法人の毎年度の収支バランス。基本金組入れ前の段階でどれだけの余力があるのかを見る。 基本金組入額は毎年度大きく変化するので、基本金を引く前の収支をわかるようにした。
基本金組入額合計			△←基本金を後から引く
当年度収支差額			←新規（←部門別の収支明確になる。個人的には影響大）
（参考）
事業活動収入計			←従来の「帰属収入」
事業活動支出計			←従来の「消費支出」

（注）１　学校法人が現に有している部門のみを掲げる様式によるものとする。

　　　２　この表に掲げる科目に計上すべき金額がない場合には、当該科目を省略する様式によるものする。

　　　３　この表に掲げる科目以外の科目を設けている場合には、その科目を追加する様式によるものとする。

４　どの部門の事業活動収入又は事業活動支出であるか明らかでない事業活動収入又は事業活動支出は、教員数又は在籍者数の比率等を勘案して、合理的に各部門に配付する。