2013年12月05日
【基金】取崩型の奨学基金
<Q>取崩型の奨学基金
学校の創立者から優秀が在校生の助成と行いたいと申し出をいただき、特別寄付金を受け入れました。
このお金については、○○奨学金規程を設けて優秀な在校生に支給する予定ですが、取崩型の基金と言うのは、「あり」でしょうか? それとも「ダメ」ですか?
<A>
もともと奨学基金と言うのは、寄付者の元金を維持し,その運用収益をもって奨学事業の経費にあてる基金が多いと思われますが、元本を維持しないで取り崩して奨学事業の経費にあてていく、言わば「取崩し型の基金」も考えられます。ただ、基本金まわりの会計処理が異なります。
まず、寄付者の元本を毎会計年度、継続して維持するタイプの基金は、第3号基本金として会計処理を行います。
貸借対照表
第3号基本金引当資産××× |
第3号基本金 ××× |
しかしながら、今回の取崩し型の基金は継続的に保持しないもの第3号基本金の基本金対象資産になりません。寄付金は、例えば「○○奨学金引当特定預金(又は引当資産)」として保持し、取り崩していくことになるでしょう。
貸借対照表
○○奨学金引当特定預金××× |
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今日は、ここまでです。