2014年01月09日
【引当金】引当金の計上基準の記載例
<Q>引当金の計上基準の記載例
貸借対照表の注記に、引当金の計上基準を書きますが、記載例があれば教えてください。
<A>
文科省の通知(H17の参事官通知)にも記載例はあるのですが、今日は会計士協会の研究報告16号「計算書類の注記事項の記載に関するQ&A」の方が記載例が多いので、この研究報告からQ5を引用しますので、参考にしてください。
【記載例】
引当金の計上基準
徴収不能引当金
(例l)金銭債権の徴収不能に備えるため、一般債権については徴収不能実績率等により、徴収不能懸念債権については個別に見積もった徴収不能見込額を計上している。
(例2)未収入金の徴収不能に備えるため、個別に見積もった徴収不能見込額を計上している。
退職給与引当金
(例1)退職金の支給に備えるため、期末要支給額×××円の100%を基にして、私立大学退職金財団に対する掛金の累積額と交付金の累積額との繰入調整額を加減した金額を計上している。
(例2)退職金の支給に備えるため、私立大学退職金財団加入者については、期末要支給額×××円の100%を基にして、同財団に対する掛金の累積額と交付金の累積額との繰入調整額を加減した金額を計上している。△県○○退職金団体加入者については、期末要支給額×××円の100%を基にして、同退職金団体からの交付金を控除した額を計上している。
(例3)期末要支給額××円は、○○私学退職金団体よりの交付金と同額であるため、退職給与引当金は計上していない。
今日は、ここまでです。