2013年06月25日
【設立】学校法人化のメリットとデメリット
こんにちは! 最近、学校法人にしたいと言うご質問を続けていただきました。
<Q>学校法人化のメリットとデメリット
学校法人になるメリットとデメリットを教えて下さい。
<A>
学校法人のメリットとデメリットについては、正解の回答は難しいのですが、一般的に言われることを拾ってみました。
【メリット】
1.補助金をもらいやすくなる
一条学校であれば私立学校振興助成法における助成の措置の対象になります(私立学校振興助成法1条)。特に高校。幼稚園では経常費補助金の経営上とても大きな収入源になっています。
2.信用が増す
学校法人になれば法人名の中に「学校法人」の名称が使えます。一般的に社会的信用が高まり生徒募集などにプラスになります。
3.税務上の優遇を受けられる
学校法人に対しては、税制上さまざまな優遇措置があります。私立学校の高い公益性に鑑みて、法人税や事業税、登録免許税をはじめとする多くの税目が非課税となっています。
また、学校法人に対する寄附についても優遇措置があります。
【デメリット】
学校法人になるデメリットという表現は適切がどうかわかりませんが、学校法人の義務的なものを書いてみます。
1.法律的には自分のものでなくなる
会社の社長は、自分が会社の株式を持っているので会社を所有できます。
学校法人には、会社のように持分と言う概念がありませんので、自分が寄附して設立した学校法人でも法律的には自分のものではなくなります。オーナー会社はあってもオーナー学校法人は法律上ありません。
2.所轄庁の指導監督
私立学校は自主性がある反面、高い公共性を持っています。そのため学校法人の運営に際しては、所轄庁の指導監督を受けることになります。しかし、見方によっては学校法人の経営が厳しくなった場合には、教育の永続性という観点から所轄庁が指導相談に乗ってくれありがたい面もあります。
他にもあるかも知れませんが、今日は、ここまでです。
この記事へのコメント
現在、個人事業として文部科学省準備教育課程指定校
を受けているのですが、税務的な観点により、新たに新設して合同会社へ事業を移転させたいと考えております。
学校法人化はハードルが高そうなので、名義のみを合同会社に移転して節税を図りたいのですが、そもそもそのような方法があるのか、できるとしたらどうするのかを知りたいと考えております。
具体的な内容ですので、よければ一緒に考えて頂けますと幸いです。