2013年05月13日
【決算】退職給与引当金の超過額
<Q>退職給与引当金の超過額
決算で、今年度の退職給与引当金を計算すると、期末退職金要支給額1500と退職金財団からの交付金1000を比べると交付金が要支給額を500上回っています。
現在の退職給与引当金の残高が600となっています。この場合の会計処理はどうなりますか?
<A>
学校では、年度末の退職金の要支給額を計算して、既に退職金財団へ積んでいる交付金を差し引いて、足りない分を学校で退職給与引当金として計上します。
すなわち、当年度退職給与引当金繰入額は次のように算定される。
期末要支給額 1500
期末退職金団体交付金相当額 △1000
期末退職金法人負担額 500
期末退職金法人負担額 500
当期末繰入前退職給与引当金残高 △600
当年度退職給与引当金繰入額 △100
学校が必要な退職給与引当金繰入額は△100なので、今年度の決算では、この場合の経理処理は、引き当て過剰相当額の退職給与引当金の戻入れを行います。
退職給与引当金戻入額の仕訳は、「(大科目)雑収入(小科目)退職給与引当金戻入額」で表示します。
今日は、ここまでです。
参考:旧「私学退職金団体に対する負担金等に関する会計処理及び監査上の取扱いについて」(S50.5.7学校会計委員会報告第19号)