2013年03月19日
【大学】科研費の会計処理
<Q>科研費の会計処理
科学研究費補助金が大学に振り込まれました。会計処理を教えてください。
<A>
科学研究費、略して科研費の会計処理は、会計法規集には出ていません。科学研究費補助金の会計処理は、事業団に実務問答集に解説をみることができます。(事業団の実務問答集・第3版p26)
文部科学省の科学研究費補助金は、間接経費と直接経費とを合わせて大学名義の口座に振り込まれます。補助金の名称がついていますが科学研究費補助金は研究者または研究グループに交付されるものですから、学校法人の補助金収入ではなく、預り金として受け入れて、その後大学の会計を経由して研究代表者等に交付されます。
また、学校法人は、研究代表者等から納付された間接経費について帰属収入として学校法人会計に計上する必要があります。計上に当たっては、補助金上の法的関係が適用されるのは、文部科学省又は日本学術振興会と研究代表者等との間であり、研究代表者等から学校法人に納付された間接経費は補助金としての性格を有していないことから、その受入科目は補助金収入ではなく雑収入に計上するとともに、小科目として例えば研究関連収入等の科目を別途設けて処理するのが妥当とされています。
※科学研究費補助金の会計処理
国(文科省)・日本学術振興会
↓直接経費・間接経費
大学の口座へ入金される (会計:預り金処理)
↓直接経費・間接経費
研究代表者など
↓間接経費
大学の口座へ入金される (会計:雑収入)
<まとめ>科研費補助金の会計処理
簡単に言うと、科学研究費補助金は、大学では本会計の預り金で処理し、間接経費は管理軽費(大学の事務経費)の性格で補助金でないから考え雑収入として会計処理します。
今日は、ここまでです。