2013年02月27日
【経費】減価償却でお金が残る理由
こんにちは! ある県で行った学校会計の研修会でのご質問です。
<Q>減価償却でお金が残る理由?
減価償却額100万円を計上しても消費収支計算書で収支差額が均等(つまり0)だと、どうしてお金が100万円残るのですか。
<A>
減価償却は、現金の支払いを実際にしていない計算上の経費です。
例えば、下記の例で帰属収入が1000で消費収支差額が0の場合、減価償却額が100であれば年度末には現金預金が100残ることがわります。
|
消費収支計算書 |
実際のお金 |
帰属収入 |
+1000 |
+1000 |
人件費 |
△600 |
△600 |
減価償却額 |
△100 |
0 |
その他経費 |
△300 |
△300 |
消費収支差額 |
0 |
100 |
減価償却は、固定資産の価値の減少分を消費収支計算書に織り込んだみなし経費ですが、この減価償却額100を毎年預金で残しておくと、減価償却が終了の年度には、もともとの固定資産の取替分の預金が積立完了になり、借入をしないで固定資産の取替更新ができるようになります。
今日は、ここまでです。