2012年09月12日
【改正動向】平成25年 学校法人会計基準改正
こんにちは! 今日は、昨日の続いて、平成25年学校法人会計基準改正動向の動きです。文科省の公開資料から基準改正の動向を少しお知らせいたします。
文科省では、「学校法人会計基準の諸課題に関する検討会」(平成20年4月〜23年3月)を設けて学校会計の今後の諸課題の検討をしてきました。
そして、現在、文科省では学校法人会計基準の改正の要否について、有識者を集めて具体的に検討を進める段階に入りました。この有識者の集まりは、「学校法人会計基準の在り方に関する検討会」と言います。今年8月〜12月までに7回、会合を設け、来年の3月末を目処に改正基準を公表する予定です。
現在、第1回の在り方検討会が8月28日に行われました。第2回は9月24日の予定です。
改正項目については、平成23年度の「学校法人会計基準の在り方に関する検討会」がまとめた冊子「学校法人会計基準の諸課題に関する検討について(課題の整理)」(平成24年3月30日)が第1回の在り方検討会で配布されたことから、このあたりが基準改正の論点になりそうです。もしかしたら現状の基準のままか、それとも改正かの議論です。
ここでの論点は、この冊子の目次から
はじめに
1.学校法人会計基準の現状と課題等について
2.基本金の在り方について
(1) 第1号基本金
(2) 第2号基本金
(3) 第3号基本金
(4) 第4号基本金
3.各計算書類の課題等について
(1) 貸借対照表
(2) 消費収支計算書
(3) 資金収支計算書について
4.その他の課題等について
(1) 固定資産の減損に関する会計
(2) 金融商品(有価証券関係)に関する会計
(3) 退職給付会計
(4) 連結財務書類に関する会計
(5) 継続法人の前提
5.会計方針の統一について
6.まとめ
とあります。
冊子の詳細↓↓↓
この冊子の目次をみる限り、公認会計士さんが作った大企業会計向けの目次のような感じです。逆に申しあげると、私学関係者の意見に元気がないような感じがします。
会計基準の実務は会計士さんの知識は他業種にわたり豊富です。他方、私学関係者の皆様は、私学の助成実務、私立学校法の実務、設置基準などにお詳しいと思います。是非、有識者の知恵を結集して、私立学校の振興に役立つ基準になることを祈念しています。
なお、次回の在り方検討会は文科省に電話して尋ねたところ9月24日午後2時からです。
事務局では、今後の動向を文科省の公開情報から皆様にお知らせして参りたいと思っております。
今日の情報源↓↓↓
学校法人会計基準の在り方に関する検討会(平成24年度):文部科学省
今日は、ここまでです。