2012年12月03日
【注記】予備費の表示方法について
こんにちは! 今日は、会計システムの担当の方よりご質問をいただきました。
<Q>今年度、初めて予備費を使うことになりました。予備費の表示方法を教えて下さい。
<A>
予備費は、予算を編成する際に予期しない支出に対処するため設けられている科目です。
そして、予備費の表示方法は、基準の第1号(資金収支計算書)の注3と第4号様式(消費収支計算書)の注4に説明あります。ここでは、
「3 予算の欄の予備費の項の( )内には、予備費の使用額を記載し、( )外には、未使用額を記載する。予備費の使用額は、該当科目に振り替えて記載し、その振替科目及びその金額を注記する。」とあります。
記載例については、学校会計の法規集にはみあたらないので、事業団の実務問答集の記載例をお借りします。
資金収支計算書 | |||
支出の部 | |||
科目 |
予算 |
決算 |
差異 |
その他の支出 〜 〔予備費〕 |
××× (120) 70 |
××× / |
××× 70 |
(注記)1.予備費の使用額内訳
人件費支出
教員人件費支出 100
教育研究経費支出
消耗品費支出 20
計 120
なお、なお、予備費の振替科目である「教員人件費支出」及び「(大科目)教育研究経費支出」、「(小科目)消耗品費支出」には、当初予算額に振替金額を加算してそれぞれの予算額を表示します。(ここまで実務問答集)
この例のように、予備費の予算欄の記載は2段書になります。
他の注意点をしては、
・学校法人の活動は予算の範囲内で実行されることが望ましい。ある特定科目の予算を超えて、予備費を使用する場合は、学校で決められた手続が必要です。つまり、経理担当者が勝手に予算を動かせません。
・資金収支予算書に計上する予備費の金額と消費収支予算書に計上する予備費の金額とは、必ずしも一致させる必要はありません。
今日は、ここまでです。