2011年07月11日
【質問】資金収支計算書の意義?
<Q>理事会で計算書類を説明しました。このうち、資金収支計算書を説明したのですが、この目的は何ですか?
<A>
まず堅い話から。
学校法人会計基準の第6条では、資金収支計算書の目的を2つあげています。
第1は、「学校活動のすべての収入と支出を明らかにすること」。もう一つは、「自由に使える現金預金(支払資金)の残高を明らかにする」ことにあります。
でも資金収支計算書については、こんな批判も聞かれます。
・すべての収入と支出を明らかにすると言っても修正計算が入りホントの資金の動きを表していない
・消費収支計算書と重複感がある。
こんなことから日本公認会計士協会は、キャッシュ・フロー計算書の導入を提言しています。
さて、私は現在の資金収支計算書の意義をこんな風に考えています。
そもそも、学校法人会計基準が出来る前は各学校が現金主義の予算書を作っていたので、その名ごりで資金収支計算書ができました。
そして、資金収支計算書でわかることは、大きな視点でみると「1年間の学校の『資金規模』」つまり、「総入金額と総支出額」と「現預金の残高」がわかります。