2011年04月11日
【決算】就学支援金の初年度決算
こんにちは!今日は、高校の事務長から就学支援金のご質問です。
<Q>とうとう決算になりました。就学支援金の決算での注意点を教えて下さい。
<A>
就学支援金は、私立の高校、高等専修学校などが対象になります。
公立高校の授業料が無償になるのに伴い、国は私立の高等学校、高等専修学校に在学する生徒に、授業料を月額9900円(低所得加算あり)助成することになりました。この月額9900円の就学支援金をもらえるのは、あくまでも生徒で学校法人は代理でお金をもらう事務代行者です。
就学支援金の会計処理のポイントは2つです。
◆一つ目は、学校法人はあくまで生徒の代理で就学支援金をもらう事務代行者で、学校では預り金として会計処理します。ですから就学支援金は、学校の帰属収入にはなりません。と言うことは、
◆二つ目のポイントは、就学支援金があってもなくても授業料収入の金額は同じになります。
文科省の「高等学校等就学支援金事務処理要領(第2版)」では、文部科学省と日本会計士協会で協議した仕訳例が書かれています。この事務処理要領は文部科学省のホームページから入手できます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/__icsFiles/afieldfile/2010/06/18/1292252_03.pdf
また、細かな点では、2月に東京都が各学校へ出した事務連絡によると就学支援金の事務処理手数料を各学校に支給するとのことです。
なお、一部の県では、預り金がマイナスになることがあるようですがこの場合は、立替金になるでしょう。