2010年10月04日
【新】少額重要資産の除却
こんにちは! 日本公認会計士協会から「固定資産に関するQ&A」が公表されました。旧中間報告(昭和55年)からの改訂部分を、お知らせしています。※学校法人委員会研究報告第20号(平成22年6月9日)
今日のQ&Aは、「少額重要資産の除却」です。
<Q>少額重要資産の除却(Q&A4−4)
少額重要資産として計上している機器備品の実地棚卸を行ったところ、所在不明により紛失として処理すべきも、修理不能な破損等により廃棄すべきものが発見されました。除却処理はどのように行えばよいでしょうか。なお、当校では少額重要資産について個別償却を行っておらず、取得年度ごとに同一耐用年数のものをグループ化し、一括して償却する方法を採用しています。
<A>
委員会報告第28号においては、いわゆるグルーブ償却を行った場合、現物の有無にかかわらず、耐用年数の最終年度に一括除却処理する方法も妥当な会計処理として取り扱うものとされている。したがって、グループ償却を採用している場合には、紛失が判明した年度ないし廃棄した年度において除却処理を行わないこととなります。
ただし、グループ償却はあくまで事務手続の簡素化という観点から認められるものであり、例えば、災害等で大量に廃棄すべき資産が生じたような場合にまで、耐用年数経過時まで除却処理を行わないのは適当ではありません。その場合には、当該事象が発生した年度において会計上も除却処理します。
【まとめ】
グループ償却では、個別資産の除却は行わず償却し続けます。