2010年01月25日
【科目】記載科目と勘定科目の違い??
<Q>今、簿記の勉強をしています。書店で購入した簿記の本には、仕訳を書くときに「勘定科目」と言う言葉が使われているのです。
しかし、学校法人会計基準をみると「記載科目」を言う言葉になっています。
いったい、「勘定科目」と「記載科目」は、同じものですか? どこが違うのですか?
<A>
確かに初めは、ちょっとややこしいのは「勘定科目」と「記載科目」です。
会社の経理では、仕訳や決算書を作る場合に取引事実をグループにまとめるために「勘定科目」を使います。「現金預金」「売掛金」と言う具合です。
でも、確かに学校法人会計基準の取引事実をグループにまとめるために「記載科目」と言う言葉を使います。基準では、「現金預金」「未収入金」と言う具合です。
この整理の仕方ですが、学校法人会計基準には、勘定科目と記載科目とがあると覚えると理解が早いです。と言うのは、勘定科目とは、学校法人が日常の会計処理が行いやすいように自由に設定してよい科目で、各学校法人が経理規程で自由に決めることができます。(学校法人会計基準第8条)
一方、記載科目とは、学校法人会計基準により設定された科目です。ですから、学校法人会計基準に従って計算書類を作る場合は、学校法人会計基準にあるあらかじめ用意された記載科目を使います。
ルールをまとめると
(1) 学校法人の計算書類は、記載科目を利用して作る。
(2) 大科目は記載科目(法定)、
小科目には追加で勘定科目(学校独自。新設自由) (3)勘定科目は、日常の経理で使う。(基準8条)
こんな感じです。それでは、今日はここで終わりです。