2009年11月23日
【資金】資金調整勘定って何?!
<Q>今年度から決算担当になったのですが、資金収支計算書の資金収入調整勘定と資金支出調整勘定がどうしてもピンと来ません。図解で説明してください。
<A>
資金収支計算書は、名前から見るとまるで現金主義の資金繰り表なのですが、
実は、途中まで発生主義で作ります。でも、最終的には現金主義で作り直します。この発生主義版の資金収支計算書を現金主義版の資金収支計算書に修正する項目が、資金収入調整勘定と資金支出調整勘定です。
ちょっと失礼な言い方になりますが、学校会計の資金収支計算書は、なんちゃって資金繰り表なのです。
ちょっと具体的に説明します。その他の支出の小科目には以下のようなものがあります。
例えば、授業料の収入は、学校活動を4月〜翌年3月までやっていて、学生も12ヶ月在籍していました。そして、毎月の授業料は1万円です。学生さんは4月〜翌年1月まで10ヶ月分の授業料は支払っていましたが、2〜3月分の授業料は未納でした。
でも資金収支計算書では、していれば、学生が実際には授業料を払っていなくて、授業料収入は12ヶ月分の12万円を計上します(発生主義)。
でも、年度末の現金預金は、実際の入金分の10万円しか残っていないので、今度は、資金収入調整勘定でマイナスの2万円とします。期末未収入金△2万円です。(現金主義)
なれれば、難しくありません。
なんでこんなことをするかというと学校会計は補助金会計だからです。