2008年08月11日
【寄付金】寄付金の管理方法をまとめました
こんにちは! 今日は、皆さんと一緒に考えたい寄付金の管理方法のポイントです。
<Q>
旧校舎を取壊して新校舎を建設する計画が具体化してきました。ついてはこれから寄付金を広く募集することになるので、寄付金収入の事務処理に関してどのような点に注意すればよいか。
<A>今日の回答は「学校法人会計Q&A2007版(財団法人東京都私学財団)がよくまとまっているので引用させていただきます。見出しは、私が加筆しました。
金額、収入時期などが不規則な寄付金の性格にあった管理が必要です。
学生生徒等納付金はその収入する額や時期が規則的なので比較的管理しやすいです。しかし、寄付金は寄付者によって寄付金額が違ったり、時期もまちまちになりやすいです。そのため、事故やトラブルが起きないような管理体制が重要です。
具体的には、
1 寄付募集の枠組みの明確化
理事会、募金委員会などの権限ある機関の承認を受けて寄付金募集の基本的枠組みを作る。
例えば、募集期間、一口の金額、集金方法(預金口座の設定など)、募集方法、管理責任者など。
2 募集要領の明確化
募集要項、募金趣意書などが作成され、寄付金の使途、募集の目的、目標額、募集期間、寄付金の管理方法等を内外に明確にする。
3 所定の様式
寄付金の申込み及び払込みは、全て所定の様式によって行われること。
4 預金振込の利用
現金で受領しないで、必ず指定した預金口座のみぞ取扱うこと。
多額の現金が動くことは事故のもとになるので、一寄付金のお願いや案内状に所定の銀行口座を指定し、できれば専用の振込用紙を用意して証拠が残るようにする。
5 寄付者名の発表
寄付金収入の実績(寄付者名、寄付金額)を発表したり、礼状を発送したりして寄付者自身がチェックできるようにする。
6 複数の人間でチェックする
一人の担当者が寄付金に関する全ての業務を行わないで、必ず複数の人間が携わり、相互に牽制するようにする。
今日は、ちょっと長くなりましたが、これで失礼いたします。