2007年08月21日
【経営】二極化進む大学経営
こんにちは! 文部科学省が学校基本調査を公表しました。日経から抜粋で全入時代を見てみます。
07年度は大学の志願者数と入学者数が一致する「全入」状態になると予想されていたが、志願者が想定より多く、全入時代の到来は来年以降に持ち越しとなった。
ただ、受験生が集まるのは一部の有名校に限られ、定員割れが続出する大学との二極化は一段と進んでおり、大学経営は厳しさを増している。
大学・短期大学の全志願者数(実数)は772,000人で前年度比1.0%減。入学者数は0.6%増の698,000人で、志願者数に対しどれだけ入学できたかの割合を示す「収容力」は90.5%にとどまった。
文科省は07年度には志願者数と入学者数が674,000人で一致し、収容力100%の全入状態になると予想していた。志願者が年に約5万―6万人ずつ減ると見込んだ試算だったが、実際にはそれほど減らなかった。同省は「景気回復で家計に余裕のできた家庭が大学進学を選んだ」と分析している。
ただ一学年の定員が100―200人程度の小規模校や地方などを中心に4割の私大が定員割れするなど、事実上の全入になっている大学も多く、学生の獲得合戦は今後も過熱しそうだ。