2006年10月23日
【学校特有25】○○特定預金・○○特定資産
こんにちは! 月曜日は、「学校会計の特有の会計処理」をピックアップして連載しています。今日は、「その他の固定資産」から○○引当特定預金の話です。
(何)引当特定預金(資産)は、学校法人の意思によって将来の特定の支出に備えて資金を留保した場合に設けられる科目です。細かくは、たとえば次のようなものがあります。
・退職給与引当特定預金(資産)
・減価償却引当特定預金(資産)
・施設拡充引当特定預金(資産)
・施設設備維持引当特定預金(資産)
これらは主として定期預金、貸付信託、金銭信託、有価証券、公社債、国債等によって運用されますが、元本保証のないもので資産を運用することについては、そのリスクを十分に考慮して慎重な対応をする必要があります。
なお、引当特定預金と引当特定資産の区分については、預金のみを引き当てた場合は(何)引当特定預金とし、有価証券のみまたは複数の資産を引き当てたときは(何)引当特定資産として表示することとされています(財団法人東京都私立学校教育振興会 学校法人会計Q&A)。
また、減価償却引当特定預金(資産)については、一般に保有する減価償却資産取替えのための取替資金としての積立てと考えられるため、それぞれ基本金組入対象資産にはなりません。
退職給与引当特定預金(資産)についても、その支払いに充てるために積み立てられたものであるため、基本金組入対象資産になりません。(基本金に関する実務問答集2−3)。
(出典:学校法人会計の実務ガイド・あずさ監査法人編)
<加筆:改正基準対応 H29.5.18>
↓↓改正基準での取扱を説明しました。