2005年12月28日
【資産】償却完了と備忘記録
こんにちは! とうとう今年最後のご質問です。本年はご愛読ありがとうございました。
<Q>機器備品(主として机、椅子等)の減価償却については、取得年度ごとに同一耐用年数のものをグループ化し、一括して償却する方法をとっています。この場合、耐用年数が経過した後も使用している備品が相当数あります。これらの備品については耐用年数経過後、会計上は除却処理をしたいと思いますが認められるでしょうか。
<A>
「質問」の償却方法を採用している場合において、これらの資産に償却完了後も備忘価額を付しておく必要はありません。
すなわち、当該資産の廃棄時における会計処理の繁雑さを回避するため、耐用年数経過時に会計上除却処理することは認められます。
しかし、このような方法を用いている場合には、耐用年数ごとのグループ化に当たって、適当な耐用年数が採用されるよう、十分な検討が必要です。また、会計上除却処理をした資産といえども、なお現品がある以上、資産管理台帳などによって十分な管理が必要です。
(参考:固定資産に係る実務問答集(中間報告)3-5昭和55年・日本公認会計士協会/学校法人委員会)