2010年11月

2010年11月29日

【固定資産】ソフトウエアの耐用年数

パソコンこんにちは! 先日、高校の事務長から「ソフトウエアの耐用年数」のご質問をいただきました。

 

パソコン<Q>パソコンで使うソフトウエアを資産に計上した場合、ズバリ耐用年数は何年にしたら良いのでしょうか?

 

<A>

 耐用年数は、本来は各学校法人が実情にあわせて経理規程で、全ての固定資産について独自に定める必要があります。 

 

 ただ、学校で実際に耐用年数を決めるのは困難なので、会社が利用する大蔵省令や、学校法人委員会報告第28号「学校法人の減価償却に関する監査上の取扱い」(日本公認会計士協会)の耐用年数表を参考にします。

 

 しかし残念ながら、この学校法人委員会報告第28号にはソフトウエアの例示がありません。そこで、企業会計の例を参考にすると、企業会計ではソフトウエアは通常、耐用年数は5年として、5年を超える耐用年数を使う場合はしかるべき論拠が必要になります。

 



kaikei123 at 07:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ★ 固定資産 

2010年11月22日

【トピック】授業料の減免と就学支援金の関係

高校生こんにちは! 今日は、高校から就学支援金のご質問です。

 

<Q>授業料の減免と就学支援金の関係を教えてください。

 

 

<A>

標準的な例でお話しします。

月額授業料18,000円、

特待生制度の利用で減免額10,000円の場合

 

就学支援金の額は、支給対象高等学校の授業料の月額に相当する額なのですが、支給限度額を超える場合にあっては、支給限度額とされています(法第6条第1項)。

例えば、授業料が月額18,000円だけの場合は、就学支援金の支給限度額9,900円を超えるので、就学支援金は9,900円になります。

 

さて、ここで「授業料減免」ですが、一般的に、学校法人が生徒の対して持っている授業料債権の金額そのものを変更することで、授業料の一部又は全部を免除することを意味しています。ここでは、特待生制度の利用により授業料が免除されている部分には就学支援金は支給されません。

 

今回は、授業料のうち10,000円が免除されるので、授業料債権は18,000円−10,000円=8,000円です。

学校法人等が「授業料減免」を実施する場合の就学支援金の額は、「授業料減免」による変更後の授業料債権の額8,000円となります,

 

 もっと知りたい方は、文科省のココへどうぞ↓↓

高等学校等就学支援金事務処理要領(第二版)  (PDF:352KB)  

 



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2010年11月15日

【大学】科研費補助金の間接経費の取扱い

科研費こんにちは! 大学での科研費のご質問の先週の続きです。

 

<Q>研究代表者から学校に納付された間接経費の会計処理を教えて下さい。

 

<A>科研費の会計処理については、事業団の問答集(※)に詳しいので引用しながらご説明いたします。

※「学校法人の経営に関する実務問答集(第2次改訂版)Q31」日本私立学校振興・共済事業団

 

1.間接経費とは

間接経費とは、科学研究費補助金による研究を行う際に、研究代表者が所属する研究機関が研究遂行に関連して必要とする経費であり、科学研究費補助金を効果的・効率的に活用できるようにするため、研究の実施に伴い研究機関において必要となる管理等に係る経費を直接経費に上積みして措置されるものです。

 

2.会計処理

科学研究費補助金における間接経費は、直接経費と合わせて研究代表者又は研究機関の代表者(以下「研究代表者等」という〉に交付されることになることから、会計処理上は、従来と同様「預り金」として学校法人会計を経由して研究代表者等に交付することになり、その後、研究代表者等は間接経費分を所属する学校法人に納付することとなります。

 

 

図 横500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したがって、学校法人は、研究代表者等から納付された間接経費について帰属収入として学校法人会計に計上する必要があります。

 

計上に当たっては、補助金上の法的関係が適用されるのは、文部科学省又は日本学術振興会と研究代表者等との間であり、研究代表者等から学校法人に納付された間接経費は補助金としての性格を有していないことから、その受入科目は「補助金(収入)」ではなく「雑収入」に計上するとともに、小科目として例えば「科研究関連収入」等の科目を別途設けて処理するのが妥当です。

 

なお、学校法人に納付される間接経費については、適正な執行と使途の透明性を確保することが求められており、その使用実績については、文部科学省に報告することとされていることに留意する必要があります。



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2010年11月08日

【大学】科研費の会計処理

科研費こんにちは! 今日は、ある大学でのご質問です。

 

<Q>文部科学省からもらう科学研究費補助金(略して「科研費」)は、補助金なのになぜ「預り金」会計処理するのでしょうか?

 

 

<A>

 まず、科研費ですが、文科省は「大学等の研究者又は研究者グループが自発的に計画する多様な学術研究のうち、それらの研究分野の動向に即して、ピア・レビューにより特に重要なものを取り上げ、研究費を助成しています。」

 

 つまり、科研費は、大学の預金通帳に入金されても、もともと大学の研究者や研究グループに交付されるべきお金なので、大学への補助金ではありません。

 そもそも補助金収入は、大学の帰属収入ですから研究者に返す予定のお金は補助金収入になりえません(学校法人会計基準第16条)。



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2010年11月01日

【基本金】基本金の修正方法

修正

こんにちは! 今日は、基本金の修正方法についてのご質問です。

 

<Q>

 決算後、基本金の計算に誤りがあり基本金が300万円過大であることが分かりました。この場合、そう修正したらよいのでしょうか?

 

<A>

 基本金が過大であった場合は、基本金の減額修正となり、正しい額に修正します。

 仕訳としては、

(消費収支仕訳)

 (借)基本金 300万円 (貸)基本金取崩額 300万円

 



kaikei123 at 18:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ☆ 基本金 

【休憩室】ひな菊の花、今日から11月!

こんにちは! 11月になりました。11月の花は、「ひな菊」です。

ひなぎく 11月



kaikei123 at 07:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 【季節の休憩室】