2009年12月

2009年12月28日

【人件費】消えたボーナス??

ボーナスこんにちは! 今日は、都内のある高校の校長先生からのご質問です。

 

<Q>高校では12月の初めに冬のボーナスが出ます。でも、学校の計算書類とみると「賞与」と書かれた勘定科目がありません。ボーナスは、計算書類のどこに入っているのですか?

 

<A>

 確かに、ボーナスが入っている場所が一見、見あたりません。

 資金収支計算書の「人件費」(大科目)の中の、「教員人件費」「職員人件費」の中に入っています。そして、正確なボーナスの額は、学校会計では、人件費支出内訳表の「期末手当」と言う場所に入っています。

 

でも、期末手当と言っても、年度末に払われる手当だけでなく、夏のボーナス、冬のボーナスもここに入ります。私には、ちょっとピンときませんが、「決まり」と割り切っています。

 

【資金収支計算書】

 人件費支出

   教員人件費支出←教員のボーナスはここに入る

   職員人件費支出←職員のボーナスはここに入る

   役員報酬支出

   退職金支出

 

【人件費支出内訳表】

 教員人件費支出

   本務教員

     本俸

     期末手当←ズバリ、ここ!

     その他の手当

     所定福利費

   兼務教員

職員人件費支出

   本務職員

     本俸

     期末手当←ズバリ、ここ!

     その他の手当

     所定福利費

   兼務職員



kaikei123 at 07:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) □□ 支出/人件費 

2009年12月21日

【人件費】アメリカ人の英語講師

英会話こんにちは! 今日は、都内のある高校からのご質問です。

 

<Q>当学校法人は、高校と中学を経営しております。教員の件ですが、例えばアメリカ人の非常勤講師をお願いし、高校と中学で授業を持っています。この場合、この外人講師の人件費は、高校、中学のどちらの部門に入れるのでしょうか?

 

<A>

 通常、非常勤講師の採用は,それぞれの部門との契約に基づいて,授業時間,給与等の勤務内容が定められるので,当該契約の内容に応じて部門ごとに人件費を負担することになります。ですから,高校、中学のそれぞれ部門ごとに支給していれば,各支給額がそれぞれ部門に計上されることになります。

 

もし、本部事務局等で一括支給している場合にも,高校、中学のそれぞれ部門ごとに当該講師の授業時間数などにより負担すべき額を各部門に計上することになります。



kaikei123 at 07:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) □□ 支出/人件費 

2009年12月14日

【授業料】生活保護世帯の減免

応援しますこんにちは! 今日は、高校の事務長さんからのご質問です。

 

<Q>当高校では、生活保護を受けている家庭の子女については、授業料の減免をしております。この場合、従来から総額法で支出科目は「教育研究経費支出」の「奨学費支出」にしているのですが、なぜ特待生と同じ会計処理なのかピンときません。何故でしょうか?

 

<A>

 本来,奨学制度は、もともと勉学の意欲を持ちながら経済的に就学の困難な学生に対し,その機会を与えようとする目的から生まれたものと考えられます。

 

この考え方からすると,あなたの高校が入学を許可し,あるいは在学を容認する学生生徒の経済的負担の軽減を計って授業料等の減免を行うことは,例えその学生が学力技能において優れていないとしても十分に奨学費たる性格を持つものと考えられます。むしろ、本来の奨学費に近いものです。そこで、「教育研究経費支出」の「奨学費支出」で会計処理することになっています。

 

なお、学校法人会計問答集(Q&A)第1号のQ8に同じ趣旨のご質問があります。



kaikei123 at 07:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ■■ 収入/学納金収入 

2009年12月07日

【絵画】プロから絵をもらった!

絵こんにちは! 今日は、S県の私立高校さんからのご質問です。

 

<Q>今回、当校の卒業生(プロの画家)より80号の大きな絵の寄贈を受けました。時価はちょっと分からないのですが、新しい額縁を約10万円で購入の予定です。この場合の値段の決め方、会計処理を教えてください。

 

<A>

 美術品の寄付は、たまに学校でみられますが、毎年あるわけでもないので、ちょっと会計処理を忘れてしまうところです。

 さて、今回の会計処理です。

 

(1)値段の決め方

 絵の寄付の場合、値段がちょっと付いていないので分かりづらいところです。

 予算があれば、専門家に鑑定してもらうのが良いのですが、勘弁的な方法もあります。と言うのは、美術年鑑には、「○号いくら」とあるので、これを参考にします。ただ、80号と言うと、ちょっと大きい絵なので、1号の値段×80倍と言うわけにはいかないで、ちょっと安めになるでしょう。

 ただ、80号と言うと、値段が張りそうなので、美術の先生や近隣の専門家に相談して、簡易鑑定してもらえないでしょうか。

 それと、額縁代は、絵の値段に含めて、資産計上になります。

 

(2)会計処理

 絵画は、図書に似ているのですが、役割が図書と異なります。固定資産の機器備品になります。

 そして、機器備品の分類ですが、校長室に飾るのでれば「その他の機器備品」、学校の玄関先、美術室に飾るのであれば「教育用機器備品」になるでしょう。

 

 それと、絵画は、時の経過で価値は減らないので、減価償却しません。ここは、図書と同じですね。



kaikei123 at 07:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ★ 固定資産 

2009年12月01日

【休憩室】さざんかの花、今日から十二月。

こんにちは! 今日から十二月です。十二月の花はサザンカ(山茶花)です。

 

さざんか(山茶花)

さざんか

 



kaikei123 at 07:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 【季節の休憩室】