2007年02月

2007年02月21日

【資産運用】学校の資産運用はどこでするの?

試算運用

 こんにちは! 今日は、大学がどこの金融機関で資産の運用をしているか見てみましょう。学校法人では、手堅い資産運用が求められているので気になるところです。

 

 日経金融新聞が私立大学へのアンケート調査で136大学から回答を受けました。貴方の学校ではどうですか?!

 

【銀行部門】

 首都圏や関西圏の大学はメガバンクとの取引が中心ですが、地方にキャンパスを持つ大学は地域金融機関との関係が深い傾向もありました。

 総合順位です。

第1位 34大学……三菱東京UFJ銀行

         傘下の三菱UFJ証券と連携して決済性預金の獲得から融資、運用ノウハウの提供まで大学側を囲い込んでいるようです。

第2位 18大学……三井住友銀行

第3位 16大学……みずほ銀行

 

【証券会社】

第1位 44大学……野村證券

          公共・公益法人サポート部が、全国支店と共同で国際分散投資に向けた営業攻勢をかけました。

       

              (参考:日経金融新聞07.2.1

            



kaikei123 at 07:15|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 《特集》学校法人の経営 

2007年02月19日

【特有39】固定資産を売ったら?!

バス

こんにちは! 今日は、「固定資産の売却の会計処理」です。

 

 固定資産を売却した場合,学校法人会計では売却による収入を資金収支計算書の資産売却収入に計上します。

 

 例えば、簿価40万円のスクールバスが100万円で売れたとします。

<資金収支計算書>

 (借)支払資金  40/(貸)車両売却収入100 

<消費収支計算書>

 (借)現金預金 100/(貸)車両     40 

                車両売却差額 60

 

 

 

注意

  また、資産売却収入は,固定資産に計上された物だけが対象になります。ですから、経費処理した少額固定資産を売却してお金をもらったら「雑収入」になるので注意です。

 

 それと、土地売却に係る仲介手数料や立退料等の関連費用は,売却代金から差し引かないで、資金収支計算書の管理経費支出として処理します(固定資産問答集4−1)。

 



kaikei123 at 08:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 《特集》学校会計特有の処理 

2007年02月15日

【経営】学校倒産、最多7件!

倒産

 

 こんにちは。今日、新聞で学校法人の経営についての気になる記事を見かけました。気を引き締めて経営を考える時代ですね!

 

 


学校法人倒産、最多の7件に―帝国データ、昨年まとめ

 民間調査会社の帝国データバンクがまとめた学校法人などの倒産動向調査によると、2006年の学校法人の倒産件数と負債総額が01年の調査開始以降最高になった。

 倒産件数は七件、負債総額は640億円だった。学校法人の倒産件数は01年から03年まで年1件だったが、04年3件、05年5件、06年7件と増加傾向にある。

 

 01年から06年までの累積の倒産件数は18件。倒産原因の内訳は、校舎の新築などの設備投資で借入金が膨らみ、資金繰りが悪化したケースが6件と最も多かった。(2007.02.15 日本経済新聞)

 



kaikei123 at 22:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 《特集》学校法人の経営 

2007年02月12日

【特有38】除却費用の会計処理

廃棄 こんにちは! 今日は、先週に続いて固定資産の「除却・廃棄費用」の会計処理です。

 

バス

 建物を取り壊した場合、スクールバスを除却する際に払った場合、建物の取壊し費用や車両の処分費用は、原則として、その資産の使用状況に応じて資金収支の教育研究経費支出か管理経費支出として処理します。

 

QA第6号「教育研究経費と管理経費の区分について」昭和61年7月8日、日本公認会計士協会学校法人委員会)。

 

 

 

 

 



kaikei123 at 07:23|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 《特集》学校会計特有の処理 

2007年02月05日

【特有37】資産売却差額、処分差額

廃棄

 こんにちは! 今日は、先週に続いて学校会計特有の処理から「資産売却差額」です。

 

 

 

バス 固定資産を除却・廃棄した場合は、その資産の帳簿価額を消費収支計算書の儲かった場合は「資産売却差額」、損した場合は「資産処分差額」として計上します。

 

 

<例題>

スクールバス簿価40万円(取得価額800万円)を除却しました。

 

本例題の場合は、企業会計で言うと売却価額0万円−簿価40万円=除却損40万円なりますが、学校会計では「資産処分差額40万円」になります。除却益が出たら資産売却差額です。

 

 消費収支計算書の仕訳は、

<直説法>なら

 (借)車両処分差額 40/(貸)車両 40 

 

<間接法>なら

 (借)車両売却差額   40/(貸方)車両 800

    車両減価償却累計額760/ 

 

となります。

 



kaikei123 at 07:23|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 《特集》学校会計特有の処理