☆予算

2016年11月10日

【注記】勘定科目別の「有価証券の時価情報」の注記の良否?!

資金運用こんにちは!今日は、高校法人の経理の方からのご質問です。

 

<Q>勘定科目別の「有価証券の時価情報」の注記の良否?!

 改正基準の研修会に行ってきました。財務担当理事が「有価証券の時価情報」を勘定科目別に書いた方がわかりやすいと言っています。文科省の8号通知の別添記載例と違う書き方のようで心配です。

 有価証券の時価情報を勘定科目別に書いて大丈夫ですか?

 

<A>

 確かに「有価証券の時価情報」の注記は、文科省の8号通知・別添記載例は勘定科目別に記載例ではありません。

 

 改正基準の「有価証券の時価情報」の注記は、学校法人の保有する有価証券を種類別に記載することにより、運用リスクを一層明確に開示することを目的としています。

 注記の趣旨に鑑みて、8号通知の様式にかかわらず、より詳細な種類内容を明細表として記載することを妨げるものではない(参考:実務指針455-2)。

 

 ですから、貸借対照表の注記ですので貸借対照表の記載科目で注記することも可能かと考えます。実際、会計士協会の研究報告16号Q14では、なぜか記載科目と言っていないのですが、「貸借対照表の勘定科目」を言う表現で勘定科目別(各引当特定資産及び有価証券)の有価証券の時価情報の注記を認めています。「貸借対照表の勘定科目」だから実質的に=「記載科目」ですね。

 Q14には、「有価証券の時価情報」(貸借対照表の勘定科目ごとの区分によって記載した場合)の注記例があるので便利です。

 

 今日は、ここまでです。



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2015年09月14日

【注記】注記と脚注の違いって何?

違いこんにちは! 今日は、学校会計の会合での話題です。


<Q>注記と脚注の違いって何?

 

<A>

 注記と脚注って似ていますね。

 ヒントはまず、基準の本文にあります。

(重要な会計方針等の記載方法)

第34条 引当金の計上基準その他の計算書類の作成に関する重要な会計方針については、当該事項を脚注注記事項を計算書類の末尾に記載することをいう。以下この条において同じ。)として記載するものとする。


 まだ、少し情報がたりません。

 そこで野崎先生の基準詳細p51の予備費の注記の部分の解説を引用します。

 注記の方法には、付記と脚注とがある。付記は科目に併記する形で記載する方法であり、脚注は計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載する方法である

 この説明は財研報告でみたことがあります。

※「学校法人計算書類記載要領について(報告)」(昭和46年。学校法人財務基準調査研究会報告)

(11)注記は付記と脚注に分ける。付記は科目に併記するかたちで記載することをいい、脚注とは計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載することをいう。


 図解すると下記の通りです。ざっくりと言うと「注記=脚注+付記」となります。

注記の種類

説明

脚注

脚注とは計算書類の本文とは別に計算書類の末尾に注記事項を記載すること

付記

付記は科目に併記するかたちで記載すること

 

 脚注と付記については、他の会計基準も参考になります。

 出典は、企業会計の財務諸表規則第9条(注記の方法)です。

注記の方法

内容

脚注

当該注記に係る事項が記載されている財務諸表中の表又は計算書の末尾に記載することをいう

付記

特定の科目に関係ある注記を記載する場合には、当該科目に記号を付記する方法その他これに類する方法によって、当該注記との関連を明らかにしなければならない。

企業会計の脚注と付記は、学校会計の説明と同じ内容です。


今日は、ここまでです。



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2015年04月27日

【注記】担保資産の注記の金額とは?

体育館こんにちは!大学の方からのご質問です。



<Q>「担保資産の注記の額」の金額は?

 貸借対照表の注記を作成しているのですが、「5.担保に供されている資産の種類及び額」の欄で、建物の注記金額は、取得価額と書くのか帳簿価額を書くのか、どうなっているのでしょうか?


<A>

 基準第6号様式は、貸借対照表の注記として、「担保に供されている資産の種類及び額」を記載することを定めています。これは、基準34条の「5 担保に供されている資産については、その種類及び額を脚注として記載するものとする。」の部分ですね。

 さて、まず注記を書く趣旨を説明します。計算書類の表示だけで学校の財政や経営の状況を説明するのは、どうしても限界があります。そこで、計算書類に関連して重要な情報が不足する場合に、計算書類の末尾で言葉による説明を注記で追加し、情報を補うようにします。

 ですから今回の建物の金額ですが、あくまでも貸借対照表の注記事項ですから貸借対照表での金額、つまり帳簿価額となります。


 文科省の注記の記載例をみてみます。(H17.3.1317高私参第1号)

5.担保に供されている資産の種類及び額

  担保に供されている資産の種類及び額は、次のとおりである。

   土地   ×××円

   建物   ×××円

   定期預金 ×××円

 ここの金額が帳簿価額で書きます。と言うことは、建物の帳簿価額は少なくとも毎年減価償却分が減りますので、昨年度と違う金額を書くわけです。


 なお、事業団さんは実務問答集Q308のなかで「必要があれば取得価額×××円、帳簿価額×××円と両者を併記することも妥当である。(昭61年)」としており、こちらも参考になります。事務局で注記案を書いてみました。

5.担保に供されている資産の種類及び額

  担保に供されている資産の種類及び額は、次のとおりである。

   建物  取得価額 ×××円、帳簿価額△△△円


 今日は、ここまでです。決算、頑張ってください!



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2015年01月29日

【予算】当初予算の前年度繰越消費収支差額を決算確定値との乖離

案内3こんにちは!今日は、ある県の私学団体の研修会でのご質問です。


<Q>当初予算の前年度繰越消費収支差額を決算確定値との乖離

 毎年度3月に当初予算を作成しますが、5月に前年度決算が確定することから、予算書に記載した前年度繰越消費収支差額が実際の額と異なってしまいます。決算確定値にしたいのですが、この場合どうしたら良いでしょうか?


<A>

 3月の評議員会、理事会で決議された予算書なので、前年度繰越消費収支差額の金額は当初予算のままにするとの考えがあると思いますが、当初予算のままだと確定した決算数値と異なってしまいます。

 そこで当初予算の前年度繰越消費収支差額を決算確定値に置き換える方法です。
(1)予算管理規程で定める
 一つ目は、予算管理規程で消費収支計算書の前年度繰越消費収支差額が決算で確定したら確定値に置き換えることを認める規定をおく方法です。

(2)決算理事会などで一言説明する
 二つ目は、5月の決算理事会・評議員会で当初予算については、前年度繰越消費収支差額を確定決算値に置き換える旨の説明をする方法です。3月の予算理事会で事前説明しておいても良いでしょう。前年度繰越消費収支差額を当初予算値から確定決算値に置き換えても予算の統制機能には影響しないので、わざわざそのためだけに評議員会・理事会の開催することまでは不要でしょう。

 

 同じように資金収支計算書の前年度繰越支払資金も確定決算値に置き換えることができるでしょう。


 今日は、ここまでです。



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2013年05月21日

【予算】予算を超過して支出する方法と手続き

案内3こんにちは! 決算理事会の準備をしている事務長よりのご質問です。

 

<Q>予算額を超過して支出する場合の手続き

 修繕費を支出すると予算額を超えてしまいます。この場合は、どうするのが正しい手続きなのでしょうか?

 

<A>

 予算の執行方法については、予算管理規程や経理規程で定めていることが多いです。もし規程に定めがない場合の取り扱いは、一般的には次のようになります。

 

 予備費を利用する 

    ↓

 大科目の範囲内で科目間の流用をする

    ↓

 補正予算を立てる 

 

 予備費や科目間の予算の流用については、経理担当者が決めることでなく、職務権限規程に従い上長の承認を受けます。もし、この取り扱いが決まっていない場合は、予算の思考責任者(例:設置学校の校長)などの承認を取り付けることが必要でしょう。

 

 なお、予算管理ついては、古い公表物ですが、「学校法人の予算制度に関する報告」(第1号〜第4号学校法人財務基準調査研究会)があります。この中の「学校法人の予算制度に関する報告(中間報告第4号)について」(S47)では、「予備費の使用および予算の流用は、所定の手続きを経て行わなければならない」としています。学校会計の予算管理については、この第1〜4号の財研報告以降、特に公的な公表物はありませんので、現在でも予算管理の基本になっています。

 

 今日は、ここまでです。



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2013年05月08日

【決算】予算超過で科目流用した場合の注記の有無

案内3こんにちは! 今日は、幼稚園さんの決算でのご質問です。

 

 

 

 

 

<Q>予算超過で科目流用した場合の注記の有無

 科目流用した場合に資金収支計算書等でその事実がわかるように注記する必要があるのでしょうか。予備費を利用した場合は、注記すると聞いたので迷っています。

 

<A>

 確かに予備費の使用については基準の第1号様式・第4号様式の(注)により予備費使用の注記が求められています。しかしながら、予算科目流用時の表示方法は学校会計の法規集では定めがありません。

 

 つまり、予備費の科目間の流用については、注記することの定めはありません。

 わかりやすい計算書類を作る観点からは(基準第2条L昔得の原則)科目間の流用額を予備費の注記に準じて注記することが望ましいと考えられますが、学校会計法規では強制されておりません。

 従って、幼稚園さんが会計士さんと相談して注記の有無をご相談して決めることになるでしょう。

 

※予備費の使用・科目間の予算流用の場合の注記

予算の利用方法

注記の要否

根拠

予備費の使用

強制

1号様式()3・第4号様式()

科目間の流用

任意

規定なし。

 

 今日は、ここまでです。



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2013年04月30日

【決算】予算は収入超過、決算が支出超過の場合の表示

案内3こんにちは! 専修学校法人でのご質問です。

 

<Q>消費収支計算書を作っているのですが、当年度は消費収入超過額4000万円の予定でしたが、決算では△1000万円となってしまいました。この場合の表示はどうなるのですか。

 

<A>

 予算で消費収入超過額ですが、決算で消費支出超過額となってしまった場合には、消費収支計算書は2段書きの表示となります。

 差異欄は基準第4号様式に従って斜線を引きます。

               

              消費収支計算書

 

予算

決算

差異

当年度消費収入超過額

40,000,000

 

当年度消費支出超過額

 

10,000,000

 

今日は、ここまでです。



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2013年04月25日

【計算書類】予備費の書き方

案内3こんにちは!幼稚園さんでのご質問です。

 

<Q>予備費の書き方

 今回、予備費100のうち、20を教育研究経費支出の消耗品費支出に利用しました。資金収支計算書はどう表示するのですか?

 

<A>

 予備費の書き方は、基準別表第1号様式の注にあります。

 「予算の欄の予備費の項の(    )内には、予備費の使用額を記載し、(    )外には、未使用額を記載します。

 予備費の使用額は、該当科目に振り替えて記載し、その振替科目及びその金額を注記します。」

 なお、消費収支計算書の予備費の書き方も基本的に同じです(基準別表第1号様式の注)。

 

              資金収支計算書

科目

予算

決算

差異

 

 

 

 

 

 

 

 

〔予備費〕

(  20)

   80

 

 

   80

 

 

 

 

()1.予備費の使用額内訳

     教育研究経費支出

      消耗品費  20

        計    20

 

今日は、ここまでです。



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2013年03月13日

【予算】予算案の作成と決定

案内3 こんにちは! 当初予算の理事会がピークをむかえているようです。予算書をまとめている事務長からのご質問です。

 

<Q>予算書の作成と決定

法律では予算を作るのは誰で、予算の決定はどうするのでしょうか?

 

<A>

 寄附行為や法人の諸規程をみているわけではないで、一般論での回答です。

 

1.予算案の作成

 まず、学校法人の運営方法を定めている私立学校法では予算案の作成についての規定は、ありません。

 そうすると、学校運営の一般原則に従うことになります。一般原則では、私学法37条で、「理事長は、学校法人を代表し、その業務を総理する」とあるので、内部の事務の総括は理事長が責任者と言うことになります。ここで、「総理する」と言うのは、日常ではあまり使わない言葉です。「総理する」の意味は、「学校法人の総てを対処・監督する」。こんな意味です。

 実務では、財務担当理事や事務長が取りまとめることもあるでしょう。

 

2.予算の決定

 予算案の作成は、理事長が責任を持って行いますので、次は予算案を正規の予算とするための手続です。こちらは、私立学校法に定めがあります。

 

理事長が予算案を取りまとめる

    ↓

理事長は予め評議員会の意見を聞く(私学法42条‖1号)

    ↓

理事会の議決で予算を決定する

 

 簡単に言うと、先に評議員会を開催した後、理事会を開き予算を決定します。

 

 今日は、ここまでです。

 



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2013年01月16日

【予算】支出超過時の対応方法

予算4こんにちは!専修学校さんから予算についてのご質問をいただきました。

 

<Q>修繕費や消耗品費が当初予算をオーバーしそうなのですが、予算超過時の学校の対応を教えて下さい。

 

<A>

 予算統制に関しては、個々の学校法人の経理規程等に従って収入・支出のコントロールをするが基本です。

 

 さて、支出について一般論でご説明すると、質問のようにある修繕費や消耗品費が予算を超えて支出する場合には、通常3つの対応があります。

 (1)予備費を使用する

 (2)他の科目から流用する

 (3)補正予算を組む

 これについては、どの方法を採用するかは学校法人の経理規程、予算細則等によって判断されます。(1)〜(3)のいずれの方法を採用する場合では、学校のルールに従った所定の手続が必要です。

 

 なお、予算に関しては、ちょっと古い通知ですが、文部省の通知が出ており、今でも予算統制の基本になっています(S47。雑管第51号管理局長通知)

「学校法人の予算制度に関する報告」(第1号〜第4号 学校法人財務基準調査研究会)

 

 今日は、ここまでです。



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2012年12月03日

【注記】予備費の表示方法について

案内こんにちは! 今日は、会計システムの担当の方よりご質問をいただきました。

 

<Q>今年度、初めて予備費を使うことになりました。予備費の表示方法を教えて下さい。

 

 

<A>

 予備費は、予算を編成する際に予期しない支出に対処するため設けられている科目です。

 そして、予備費の表示方法は、基準の第1号(資金収支計算書)の注3と第4号様式(消費収支計算書)の注4に説明あります。ここでは、

「3 予算の欄の予備費の項の( )内には、予備費の使用額を記載し、( )外には、未使用額を記載する。予備費の使用額は、該当科目に振り替えて記載し、その振替科目及びその金額を注記する。」とあります。

 

 記載例については、学校会計の法規集にはみあたらないので、事業団の実務問答集の記載例をお借りします。

 

資金収支計算書

支出の部

科目

予算

決算

差異

その他の支出

    〜

〔予備費〕

×××

 

(120)

70

 

×××

 

 

×××

 

 

70

(注記)1.予備費の使用額内訳

       人件費支出

        教員人件費支出  100

       教育研究経費支出

        消耗品費支出    20

          計      120

 

 なお、なお、予備費の振替科目である「教員人件費支出」及び「(大科目)教育研究経費支出」、「(小科目)消耗品費支出」には、当初予算額に振替金額を加算してそれぞれの予算額を表示します。(ここまで実務問答集)

 

 この例のように、予備費の予算欄の記載は2段書になります。

 他の注意点をしては、

・学校法人の活動は予算の範囲内で実行されることが望ましい。ある特定科目の予算を超えて、予備費を使用する場合は、学校で決められた手続が必要です。つまり、経理担当者が勝手に予算を動かせません。

 

・資金収支予算書に計上する予備費の金額と消費収支予算書に計上する予備費の金額とは、必ずしも一致させる必要はありません。

 

 今日は、ここまでです。



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