2023年07月10日
運用資産余裕比率について
<Q>運用資産余裕比率について
私学事業団の提唱する財務比率の一つ、運用資産余裕比率を計算すると150%になりました。どこか間違っていますか?
※運用資産余裕比率=(運用資産−外部負債)÷経常支出
1.運用資産=特定資産+有価証券(固定資産)+有価証券(流動資産)+現金預金
2.外部負債=借入金+学校債+未払金+手形債務
3.経常支出=教育活動支出計+教育活動外支出計
<A>
運用資産余裕比率比率の単位は(年)になっています。ですから150%の計算値は,1.5年のことだと思います。1.5年は、学校法人の一年間の経常的な支出規模に対して運用資産が1.5年分蓄積されているという意味です。
運用資産余裕比率の意味 「運用資産(特定資産・有価証券・現金預金の換金可能なもの)」から「外部負債(借入金・学校債・未払金等の外部に返済を迫られるもの)」を差し引いた金額が、事業活動収支計算書上の経常支出の何倍にあたるかを示す比率であり、学校法人の一年間の経常的な支出規模に対してどの程度の運用資産が蓄積されているかを表す指標です。 この比率が1.0を超えている場合とは、すなわち一年間の学校法人の経常的な支出を賄えるだけの資金を保有していることを示し、一般的にはこの比率が高いほど運用資産の蓄積が良好であり、経常的な収支が安定しているといえます。 運用資産余裕比率の単位は(年)となっています。 (参考:私学事業団「令和4年度版
今日の私学財政 大学・短期大学編」p77) |
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│